【バンク・オブ・アメリカ】知っているようで知らない、外資系金融機関<8>
日本では“バンカメ”という愛称で呼ばれることも多いバンク・オブ・アメリカ。全米50州すべて、さらに世界35カ国以上で事業を展開する金融グループだ。
M&A Online
| 2018/6/27
2018.06.27
日本での事業縮小もありました。2002年、富裕層向けにプライベートバンキング業務を手がけるチェース信託銀行を買収し、ソシエテ・ジェネラル信託銀行として再スタートさせましたが、2013年に三井住友銀行に譲渡しました。現在のSMBC信託銀行がそれです。
投資銀行業務を代表するM&Aアドバイザリー業務の日本での取り組みはどうでしょうか。調査会社トムソン・ロイターがまとめている「日本企業関連M&A市場リーグテーブル」(上位25社)によると、2018年第1四半期(1~3月)の実績は1757億円(完了案件)で、11位につけました。欧州勢では9位のクレディ・スイス(スイス)に次ぎます。ただ、過去5年の年間ランキングを見る限り、金額、案件のいずれも圏外で、他の欧州勢に比べても影が薄く、この辺が課題といえるでしょう。
2019年にアジアで初めて開かれる「ラグビーワールドカップ 2019 日本大会」は世界の上位 20 カ国の代表チームが 48 試合を戦います。今回で 9 回目となるラグビー界を代表する世界的なイベントですが、ソシエテ・ジェネラルは1991年大会から協賛。日本大会もワールドワイド・パートナーとオフィシャルバンクとして参画します。日本での知名度を高めるまたとない機会になりそうです。
文:M&A Online編集部
日本では“バンカメ”という愛称で呼ばれることも多いバンク・オブ・アメリカ。全米50州すべて、さらに世界35カ国以上で事業を展開する金融グループだ。