実は(ケース1)のように別々に計算する方法があります。それは、取引日を別々にすることです。

 取引日は一日でも違っていれば問題ありません。つまり、もともと社長の持ち分だった80%分の株式を6月1日に譲渡し、親戚から取得した20%分の持ち分を6月2日に譲渡すればいいということです。意外と知られていませんが、これだけで大きな節税効果があります。

 ただし、親戚の持ち分を6月1日以前に取得してしまうと、取得単価は平均されてしまいますので、売った翌日以後に購入するか、奥様名義などで名義を分散する必要がありますので留意してください。

取材・文:小林麻理/監修:M&A Online編集部