前述した青森銀行の5行合併において、第五十九銀行をたどってみよう。第五十九銀行は明治30年から昭和18年まで存立した私立銀行である。創立から昭和18年までの35年余りの間に、黒石銀行、弘前銀行、上北銀行、下北銀行、三戸銀行、金木銀行、尾上銀行などを次々に買収していった。
その第五十九銀行の前身は、明治11年に創業した第五十九国立銀行。国立銀行とは明治5年の国立銀行条例によって全国に設立された銀行で、明治9年頃から設立ラッシュを迎え、明治12年には国内に153の国立銀行が設立された...
“ご当地銀行”の合従連衡史の2回目は、沖縄。沖縄には琉球銀行と沖縄銀行の2つの有力地銀があるが、ここでは琉球銀行を取り上げよう。琉球銀行は現在の日本政策投資銀行、日本政策金融公庫のように、特殊法人の政策金融機関、特殊銀行として設立された。
日本各地の「地銀」のルーツをたどってみよう。そのM&A―合従連衡の歴史をひも解けば、銀行や金融経済の成り立ち、日本の伝統産業、商業の集積の移り変わりなども見えてくる。第1回は「北海道」。北の大地には、北海道銀行と呼ばれる組織が2つあった。