本日のワードは「Market」です。語源はラテン語の「merx(品物、財産)にさかのぼります。
学校英語の初期に習う「interesting」、これを私たちは「面白い」という意味で覚えています。しかし語源をさかのぼると古代ローマでは「金利」を意味していました。西洋人の interesting はニュアンスが少し違うようです。
「ハイリスク・ハイリターン」のリスク(risk)は「危険」の意味ですが、元はイタリア語 "rischio"、さらにはギリシャ語にその語源を遡り、ギリシャ語では「断崖」を意味したようです。
ヘッジファンドの「hedge」は、「生垣」を意味する古英語の「hegge」が由来で、「塀」「境界」「障壁」といった意味から、金融界では「両賭けすること」「金銭的損失に対する防御」を意味するようになりました。
「ファイナンス(finance)」という言葉は、どこから来たのでしょう。答えは、中世フランス語で「終わる、支払う」を意味する finer が語源です。
減価償却や貨幣購買力の低下を表す「depreciation」の起源は、ラテン語の「pretium(価)」からきています。
デフレーション(deflation)は「通貨縮小」を意味する語ですが、de- (離れて) flare (吹く) というラテン語の合成動詞の過去分詞から出た動詞 deflate の名詞形で、原義は「空気を吹き去って抜く」になります。
capital の語源は、ラテン語 capus (頭)にさかのぼります。日本語の「頭金」の発想と同じで「最初のお金」ということから「資本」の意味が、「頭=主位にくる町」となり、「首都」の意味ができたのでしょう。
「予算」を意味する budget という言葉は、中世フランス語の bougette という語に起源をもつそうです。基本的に「袋」という意味を持つことから「バッグ」「奨学金」「株式市場」と3つの意味を覚えておけば用が足りるでしょう。
「債券」をあらわす bond (ボンド)という言葉はゲルマン語由来で、 bind(バインド)と同じ語源ファミリーです。「つなぐもの」「紐」「縄」から「契約」「同盟」、「保証」「証文」、「債券」の意味に発展していったのです。