今日は「ブラックフライデー」。一言でいえば「さあ皆さん、お買い物に出かけましょう」の日だ。しかし、「ブラック」と言えば「ブラック企業」や株価暴落の「ブラックチューズデー」など悪いイメージが付き物。なぜ「ブラックな金曜日」と呼ばれるのだろう?
「コミッション(Commission)」は商取引における「委任、委託」を意味します。 commit の由来ですが、接頭辞の com- (この場合は「~に対して」の意味)と mittere (送る)というラテン語の動詞が接合してできました。
キャッシュ(Cash)は、会計場所のキャッシャー(Cashier)から逆成された言葉です。 中世の時代にフランス語を経てオランダに入りました。元は「(お金の)箱」という意味なので、ケース(Case)と同じ語源です。
今回は、Voucher(バウチャー領収書)の語源をみていきましょう。ラテン語の advocare (~を呼ぶ)からきており、vocareから派生した語でほかに「vocation(職業)」やprovocation(憤慨、誘因)などもあります。
ヘッジファンドの「hedge」は、「生垣」を意味する古英語の「hegge」が由来で、「塀」「境界」「障壁」といった意味から、金融界では「両賭けすること」「金銭的損失に対する防御」を意味するようになりました。
「債券」をあらわす bond (ボンド)という言葉はゲルマン語由来で、 bind(バインド)と同じ語源ファミリーです。「つなぐもの」「紐」「縄」から「契約」「同盟」、「保証」「証文」、「債券」の意味に発展していったのです。
今回は、不良債権をあらわす「Bad Debt」の語源と成り立ちをみていきます。
金融英語でよく使う「Account(アカウント)」 の語源は、「count(数える)」という言葉にさかのぼります。基はラテン語で、 computare という形でした。 computer(コンピューター)に形が似ていますね。
「買収」を意味する「Acquisition」「Buy-out」「Takeover」をネイティブはどう使い分けているのでしょうか?「語学で身を立てる」の著者で、10か国語翻訳家の猪浦道夫先生にニュアンスの違いを聞いてみました。
普段何気なく使っている金融英語のルーツを解き明かすシリーズ。第1回目はもちろん「M&A」(エムアンドエー)を取り上げます。単語の素性を明らかにしつつ、言葉の派生の妙味を味わっていただきたいと思います。