国内小売り大手のセブン&アイ・ホールディングスとイオンの業績の差が鮮明になってきた。セブン&アイが期中に業績予想を3度上方修正したことから、大きな差となって着地したのだ。
入社式で大谷喜一社長が「マーケット自体は規模が伸びない。成長戦略の一つはM&Aだ」と語ったアインホールディングス<9627>。実際に何件のM&Aを実施したのか?東証の適時開示によると、同社は2016年以降で6件のM&Aを成功させている。
コンビニやスーパーなどを運営するセブン&アイ・ホールディングスと、スーパー事業を主力とするイオンの事業規模に差がつき始めた。このまま一方的な差となってしまうのだろうか。
日本で多く見られた親子上場は、コーポレートガバナンスを重視する動きが強まる中で解消が進んできた。しかし、15の上場子会社を抱える流通最大手のイオンは投資家に対し、親子上場の利点を積極的に発信。その流れとは一線を画している。
2025年に日本最大のショッピングモールが茨城県取手市に開業する。「イオンモール取手(仮称)」がそれ。世界最小の国家であるバチカン市国よりも広く、「一つの街」といえる規模だ。ただ広いだけではない。イオンの「次世代戦略」を占う重要な試金石だ。
ミニストップは2022年2月期に31億3,700万円の営業損失を計上し、4期連続の営業赤字となりました。2023年2月期も2億円の営業損失を予想しており、5期連続の営業赤字が目前に迫っています。競合のコンビニが堅調に推移する中、なぜミニストップは苦戦しているのでしょうか?
スーパーやドラッグストアなどを運営するイオンに代って、コンビニやスーパー、百貨店などを運営するセブン&アイ・ホールディングスが小売業界トップの座についた。両社が実施したM&Aで差がついた。
2022年1月5日に、イオンの子会社となった100円ショップ事業を展開するキャンドゥの業績がいまひとつだ。小売り最大手のイオンとの相乗効果は、いつどのような形で現れてくるのだろうか。
イオンによるコロナ越えが近づいてきた。同社が2022年1月12日に発表した2022年2月期第3四半期決算で、コロナ前の2020年2月期を上回るとしていた業績予想を、そのまま据え置いたため、コロナ越えが現実味を帯びてきたのだ。
2021年の小売業界では前年に続き「争奪戦」が勃発し、関西スーパーの経営統合に対してディスカウントスーパーのオーケーが待ったをかけた。カインズは生活雑貨大手の東急ハンズを、イオンは100円ショップ大手のキャンドゥを買収することになった。