名古屋市電気局の経営となった名古屋電鉄市内線。名古屋電鉄はその後、美濃電気軌道を傘下に収め、鉄路を岐阜に延ばしていった。合併後の1930年9月、名古屋電鉄は社名を名岐鉄道と変更した。さらに、愛知東部への進出を狙い、愛知電気鉄道と合併した。
名古屋鉄道の起源は古く、愛知馬車鉄道の敷設が特許された1894年8月までさかのぼる。創業から数えると125年という長い歴史を有し、日本の私鉄の中でも指折りの老舗である。その歴史を一言で表現すると、「合併の歴史」であったといえる。