OMRON CORPORATION
血圧計や体温計などの健康機器で知られるオムロンが、M&Aを通じて健康を巡る事業領域を広げている。傘下で産業保健・健康経営支援を手がけるiCAREが2026年10月に、健康診断支援事業と特定保健指導事業を取得する。
オムロンは企業が従業員の健康を維持、向上させる取り組みであるコーポレートヘルス事業を本格展開する。iCARE(東京都品川区)を子会社化し、オムロンとiCARE両社の知見を活用した新サービスの開発に着手。2025年11月からデータ分析の実証実験に入り、2027年3月末までに新サービスの提供を始める。
上場企業の間で大規模な人員削減の動きがにわかに広がっている。コニカミノルタの約2400人を筆頭に、オムロン、資生堂が1000人超の削減計画を発表。昨年は大正製薬ホールディングスの645人が最多だったが、ここへて状況が一変した形だ。
2023年9月のM&A件数(適時開示ベース)は77件と前年を28件下回り、7カ月ぶりに前年比マイナスとなった。前年は14年半ぶりに月間100件を超える高水準だったことから、反動減の影響が出た形だが、前月比でも18件減とペースダウンが否めない。
血圧計などのヘルスケア商品をはじめ制御機器や電子部品などを手がけるオムロンが8年ぶりに企業買収に踏み切る。2023年10月に医療データサービスのJMDCをTOBで子会社化するのだ。買い付け代金は最大855億円に達する。
オムロンは22日、医療統計のデータサービスを提供するJMDCと資本業務提携を行うと発表した。JMDCの大株主であるノーリツ鋼機が保有する株式約1864万株(発行済株式総数の33.0%)を1118億円で取得する。
産業用ロボット分野でM&Aの動きが表面化してきた。日本のロボットメーカーが他のロボットメーカーやロボット事業を買収する流れが強まる一方で、中国企業が日本のロボットメーカーを買収する動きも見え隠れし始めてきた。国際ロボット連盟の予測によると、産業用ロボットの稼働台数は2016年に180万台だったのが2020年には300万台に増えるという。旺盛な需要に支えられ、今後、企業買収などによる新規参入や事業拡大が活発化するのは間違いなさそうだ。