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【メニコン】3年ぶりの企業買収 海外M&Aの呼び水となるか

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メニコンの東京都内の販売店

海外M&Aは6年ぶり 

メニコンのM&AはSOLEKO社の子会社化以前については、2016年11月に九州地区でコンタクトレンズ販売事業を手がけているエーアイピー(福岡市)の子会社化まで遡る。 

エーアイピーは1982年の創業で、子会社化当時、九州地域でコンタクトレンズ販売店18店舗を運営していた。メニコンは九州地区での販売基盤の強化を目的に子会社化に踏み切った。 

同じ2016年には6月にも就寝時に専用レンズを装着することで角膜形状を変形させ、日中の裸眼視力を維持する視力矯正方法であるオルソケラトロジーを手がけるアルファコーポレーション(名古屋市)を完全子会社化した。 

アルファコーポレーションは中国でオルソケラトロジーレンズの販売許可を持っており、近視人口が増加している中国で、オルソケラトロジー市場に参入する目的で買収を決めた。 

一方、海外案件についてみてみると、Menicon Pty. Ltd.の株式を取得し、メニコンオーストラリアを設立した2013年にまで遡る。 

メニコンの2019年3月期の海外売上高は93億9900万円で、全売上高808億9800万円の11.6%を占めるに過ぎない。しかし、国内売上高の伸び率が前年度比4.9%増だったのに対し、海外売上高は同10.6%増と2倍近い伸び率となっており、海外市場の成長ぶりがうかがえる。 

特に伸び率が高いのがアジア地域で、2019年3月期は前年度比31.4%増となった。海外売上高の7割近くを占める欧州では同6.9%増、北米は同10.6%といった具合で、欧米、アジアはいずれも好調だ。 

欧米は1日使い捨てタイプなどのディスポ―ザブルコンタクトレンズが、アジアでは中国を中心にオルソケラトロジーレンズやケア用品が堅調に推移した。 

こうした状況を踏まえると次のM&Aのターゲットが海外企業となることは想像に難くない。さらに、これに「Vision2020」で打ち出した方針が加われば、海外M&Aの可能性は一段と高くなる。 

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