米不動産バブルの崩壊に伴う世界金融危機から10年が経過し、J-REIT市場がようやく落ち着きを取り戻したのもつかの間。日本の不動産市況は上昇から横這いへとシフトしました。魑魅魍魎のように立ち上がったJ-REITは、再編して巨大化しています。
星野リゾートは、ホテル「the b(ザ・ビー)」を国内で15軒運営するイシン・ホテルズ・グループの株式を50%取得しました。星野リゾートの物件に投資をする星野リゾート・リート投資法人は、ビーを4物件所有しています。そこが一番のポイントになりそうです。
ジャパン・ホテル・リート投資法人(JHR)が「ヒルトン成田」、「インターナショナルガーデンホテル成田」、「ホテル日航奈良」の3ホテルを326億7300万円で取得しました。JHRは投資家という名のATMから190億円を引き出し、ホテルの購入費用に充当する様子。東京オリンピックに向けてあと2年。稼げるだけ稼ぐのでしょうね、という話です。
星野リゾートリート投資法人が平成28年4月期の決算を発表し、予想を上回るまずまずの結果に。急激に伸びているように見えますが、これはANAクラウンプラザ取得によるもの。更に予想値を上回ったのは、買収したばかりの旭川グランドホテルの賃料が寄与したからです。星野リゾートは、旅館からビジネスホテル、シティホテルへと軸足を移しています。