大手ゴルフ場アコーディアを買収し、傘下のPGMと合わせたゴルフ場数が世界最多となった平和が、2025年3月期の業績予想を下方修正した。アコーディア買収の際に発生した費用の計上に加え、遊技機事業の売上高が計画に達しない見通しのためだ。
ゴルフ場の買収で企業規模を拡大してきたアコーディア・ゴルフが、パシフィックゴルフマネージメント(PGM)を運営する平和のグループ企業となって最初のM&Aはゴルフ場の買収ではなく売却となった。
ディスカウントストアのトライアルホールディングスが、M&Aを活発化させている。2023年に食品スーパー運営の佐藤長から一部事業を譲り受けたのをはじめ、2024年には東急不動産からゴルフ場2社を買収した。この先もM&Aは続きそうだ。
賃貸ビルやマンション販売などを手がける東京建物<8804>は、ゴルフ場や愛犬同伴型リゾートホテル、温浴施設(スーパー銭湯)などのサービス事業の拡大にM&Aを活用する。
ゴルフ場運営最大手のアコーディアと、同2位のPGMが兄弟になることになった。実現すればゴルフ場保有数で国内はもちろん、世界でも米国社を抜き最大のゴルフ場グループが誕生する(平和調べ)ことになる。
米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループは、総合レジャー・リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」や「スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコース」などを運営する常磐興産を子会社化する。
ゴルフ場運営最大手のアコーディア・ゴルフは2024年10月に、ゴルフ場「和木ゴルフ倶楽部」と、隣接するゴルフ練習場「蜂ヶ峯ゴルフガーデン」を運営するENEOSゴルフサービスを子会社化する。
平和傘下のゴルフ場運営会社パシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)は2024年10月に「一志ゴルフ倶楽部」を所有・運営する一志ゴルフ倶楽部(津市)を子会社化する。
アコーディア・ゴルフは、ミオス菊川カントリークラブをグループ化した。2023年2月の買収に次ぐもので、172カ所目のゴルフ場となる。バリューゴルフは、DX化を支援するノアを子会社化する。こちらは3カ月間で3件目のM&Aとなる。
スポーツ用品販売に逆風が吹きつけている。アルペンは2024年2月7日に、2024年6月期の業績予想を下方修正した。これに先立つ2023年11月には、ゼビオホールディングスも2024年3月期の業績予想を引き下げた。