RIZAPグループがコロナ危機の中、踏ん張りを見せている。2020年4~12月期の営業損益は27億円の黒字となり、通期(21年3月期)で3年ぶりの営業黒字を視野に入れる。ただ、足元は緊急事態宣言が再発令中で、ぎりぎりの攻防となりそうだ。
RIZAPグループは12月18日、連結子会社のワンダーコーポレーション、HAPiNS、ジーンズメイトの3社を経営統合すると発表した。3社はいずれも上場廃止となり、4月1日に3社の完全持株会社を設立、新会社はJASDAQに上場する。
新型コロナの影響下、RIZAPグループがもがいている。2020年3月期決算は2年連続の営業・最終赤字となった。瀬戸健社長は「コロナ(の危機)が明けたときに、強い強い会社として生まれ変わりたい」と決意を語った。
ヤマノホールディングスがM&A戦線に本格復帰しようとしている。昨年後半、美容室、学習塾など3件の買収を相次ぎ手がけた。2017年に上場子会社やスポーツ事業の売却で連結売上高を4割減らし、再浮上に向けて成長戦略の柱と位置づけるのがM&Aだ。
「この1年間取り組んできたことを通じて、やっと黒字を一歩一歩出せる状況になった」。RIZAPグループの瀬戸健社長は9月中間決算の説明会で、経営立て直しへの手ごたえを語った。来春に新中期経営計画を発表する方針も明らかにした。
2月14日、RIZAPグループ(札証アンビシャス)は2019年3月期第3四半期(4-12月)の決算説明会を開いた。第4四半期は、グループ企業・事業の再編を集中的に実施し、構造改革を加速させる方針を明らかにした。
2018年第1四半期のTOB件数(累計)は、公表ベースで8件と前年 (16件)より減少。主なTOB案件は、大和リースによるテクニカル電子のTOB(プレミアム42.73%)、RIZAPグループによるワンダーコーポレーションのTOB(プレミアム5.83%)だった。