M&Aによる人材の流出。経営陣にとって最も恐ろしいのは、キーパーソンの退職ではない。雪崩のように起こる“普通に貢献していた社員”の流出にある。買収後の人材流出による組織崩壊を食い止めるにはどうすればいいのか? 海外M&A人事に詳しい森範子氏が、統合プロセスの失敗例から学ぶヒントを語る。
日本企業が外国企業を買収するアウトバウンドの大型M&Aは活発になっている。だが、PMIがうまくいかず、思うようなリターンを上げられないケースも多い。マーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門 プリンシパルで、この4月1日に部門代表に就任した島田圭子氏が語るM&Aを成功に導く人事施策のカギを短期集中連載する。
職場が買収された。M&Aが盛んに行われている現在、多くの人の身に起こり得ることである。特に、外資系企業に買われた場合、組織改編などによる変化は激しく、対応していかなければならない。では、買収後、生き残り、さらには新組織で求められる人材になるには、どのようなスキルが必要なのか、海外M&A人事に詳しい森範子氏が語る。