【後編】経営戦略の手段として、M&Aは効果を発揮しているか?(慶応義塾大学・牛島辰男教授)
「企業の多角化」という専門分野から捉えると、無借金経営、キャッシュリッチな企業は、いまこそ『ポートフォリオ・リストラクチャリング』のチャンスでもある」と語るのは、慶応義塾大学商学部の牛島辰男教授である。インタビュー後編は、企業が海外M&Aをより進めていくうえでどうしたらよいか伺った。
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1989年、慶應義塾大学経済学部卒業。三菱総合研究所研究員を経て、2003年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授を経て、慶應義塾大学商学部教授。専門領域は経営戦略,経営財務,企業の経済学。企業戦略(事業の多角化)と組織構造が企業の市場価値にどう影響するか,戦略と組織の変更(リストラクチャリング)がどのように実施されるかなどのテーマを,主に計量経済学の手法を用いて分析。著書に『経営戦略をつかむ』(共著)論文に、「多角化ディスカウントと企業ガバナンス」(『フィナンシャルレビュー』121号,2015年)、「Diversification, organization, and value of the firm, Financial Management 45, 467-499, 2016」など多数。
http://www.fbc.keio.ac.jp/teacher/staff_list/ushijimatatsuo/index.html