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仮想通貨取引所「Zaif」運営のテックビューロが減資へ

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減資と本店変更の真意は・・・

 5月2日午後1時現在、テックビューロのホームページの会社概要の資本金欄は、「27億5,513万円(2018年2月1日時点、資本準備金含む)」と記載。仮想通貨取引所「ザイフ」ホームページの資本金欄には、「8億3,013万円(資本準備金含む)」と掲載されている。また、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)の会員紹介のページでは、「資本金8億3,013万円」となっている。なぜ、資本金に資本準備金を組み込んでいるのだろうか。
 テックビューロは、2月19日の官報に資本金の額の減少公告を出しており、5月2日現在のテックビューロの商業登記簿を取得すると、3月20日付で13億8,308万2,000円から1億円に減資したことが記載されている。
 商業登記簿によれば4月20日に、本店登記地を大阪市西区西本町1-4-1から靱本町1-5-18へ変更している。4月27日、TSRが新本店登記地(靱本町)を訪問するとポストに「テックビューロ」との記載が確認できた。
 5月2日午後1時現在、テックビューロや「ザイフ」のホームページの「本社」は大阪市西区西本町1-4-1となっており、本店登記地が変更された旨のアナウンスは確認できない。同所はレンタルオフィスで当社の看板などはない。

 コインチェック(株)(TSR企業コード:294733060、渋谷区)の例を見るまでもなく、仮想通貨業界への風当たりはまだ強い。4月23日、新団体の「日本仮想通貨交換業協会」が発足したばかりだ。
 Zaif(テックビューロ)は業界全体の信頼を得るためにも、財務内容や減資、本店変更などの情報は積極的に開示すべきだろう。

新登記上本社地(靱本町、4月27日撮影)東京商工リサーチ

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年5月7日号掲載予定「Weekly Topics情報」を再編集)

東京商工リサーチ「データを読む」より

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