現在Mac用のアプリとiPhoneアプリの標準的な開発言語は2つあります。それは「Objective-C」と「Swift」です。簡単にこれらの言語の歴史についてご紹介します。
Objective-Cは、C言語を拡張したオブジェクト指向の言語です。オブジェクト指向という面では、以前ご紹介したRubyと同じです。
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1983年に開発されたObjective-CはAppleを去ったスティーブ・ジョブズが創立したNext Computer社で使われました。その後1995年にNeXT社がStepstone社からObjective-Cを買収、1997年にAppleがNeXTを買収, スティーブ・ジョブズがAppleに復帰。NeXTの技術はMac OSに引き継がれました。そしてObjective-CはMac OSとiOSの公式開発言語となったのです。
SwiftはiOSとMac OSにて利用できるプログラミング言語として2014年に発表されました。このときAppleが挙げた特徴は、「モダン、安全、高速、インタラクティブ」でした。筆者の感覚ですが、SwiftはObjective-Cに比べて書きやすく、扱いやすい言語です。
Objective-CでもSwiftでもiPhoneアプリを作成できますが、今から学び始めるならSwiftをおすすめします。初心者がとっつきやすいのと、入門書やチュートリアルが充実しているというのが理由です。ただし最新バージョンのSwift4.0は先日リリースされたばかりです。対応する書籍はまだほとんど出版されていないので、注意が必要です。
とはいえiPhoneアプリの開発はObjective-CでもSwift3でもSwift4でも可能ですので、ご自身にあった言語とバージョンを選ぶと良いでしょう。
Swiftを学ぶには、以下のコンテンツがおすすめです。
・Swift Tour
Appleの公式ドキュメントです。英語に抵抗がなければ、こちらから入門するのが良いと思います。
・RayWenderlich
こちらも英語のコンテンツです。無料でそのまま動かせるサンプルが豊富なので、オススメです。最新のSwift4の情報も多いです。
https://www.raywenderlich.com/
・Qiita
プログラミング関連の情報共有サービス。「Swift 入門」で検索すると有用な情報が得られます。
・ドットインストール
動画で学べるドットインストールのSwift入門ですバージョンは、最新の4ではなく3です。全36回のうち5回までは無料公開しています。
Swift3.0 https://dotinstall.com/lessons/basic_swift_v2
Swiftを学習すれば、ARアプリを作ったり、アプリを売却してお金を稼いだりできるかもしれません。何よりiPhoneアプリの開発はとても楽しいです。ぜひ挑戦してみてください。
文:鶏肋/編集:M&A Online編集部