トヨタ・豊田会長の選任反対を招いたメディア戦略「三つの失敗」

alt
議決権行使助言会社に取締役選任議案の「反対」を推奨された豊田会長(Photo By Reuters)

2.意表を突き続けた「後任社長選び」

トヨタの新社長選びは、何度も有力な候補者が浮上しては消えた。もちろん憶測によるトップ人事報道もあり、すべてがトヨタの責任ではない。「勝手にメディアが騒いだ」だけなのだ。とはいえ、「途中経過」の社長候補人事が混迷したのも事実だ。

トヨタは経営陣のフラット化を目指して次期社長候補となる副社長を2020年に廃止したが、2022年に突如として復活。近健太取締役執行役員(当時、以下同)、前田昌彦執行役員、桑田正規執行役員の3人が就任した...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5