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その名も「動力」、太陽光発電・省エネ関連で成長目指す|【東証PRO】

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ものづくり企業の集積する三河地区に本社・人材開発センターを構える(株)動力

 雇用・人材育成面で上場効果を発揮

動力では、これまで新製品の共同開発のなかで技術力を高め、また上場やM&Aによって経営基盤を固めてきたが、ユニークな点はその人材の発掘・採用と育成にも表れている。

2020年度新卒採用は行っていないようだが、まず動力の新卒採用専門ページがユニークだ。いかにも「スーパーマリオ」の草創期のようなイメージ。屋根の上に飛び上がったり、配管のなかに潜ったりして次のステージに進みそうな感覚があり、素朴にお茶目で興味を引く。テレビゲームが一世を風靡した時代は、いわば今日の新卒者の親世代のこと。そうした懐かしさも感じられる。

また、従業員20人ほどと愛知県三河地区のいわゆる町工場的な雰囲気の同社にあって、創業5年目に設置した人材開発センターも充実してきた。試作品開発・評価、試験などに活用するほか、各取引メーカーの研修に使われているようだ。センター内に摸擬屋根を設置し、安全面に配慮しつつ実践的な社内研修を行っている。

増収減益を超え、次のステージへ

同社の最近の業績をかいつまんで見ておこう(2019年3月期決算短信から、下表)。

  2018年3月期 2019年3月期
売上高 18億5800万円 21億4800万円
営業利益 1200万円 △1800万円
経常利益 1300万円 △1800万円

上場後、売上高は10億円規模から20億円規模に膨らんだ。しかし、2019年3月期は営業・経常損益がそろって赤字に転落した。

この要因について、同社は「産業用・住宅用太陽光市場における競争激化に伴う販売価格の低下や慢性的な原価の上昇・手戻り、手直しなどのコスト増による利益率の低下に加え、積極的に人員の採用を行ったことによる人件費増のため営業損失を計上した」としている。

現在は、次の成長のステージに昇るための踊り場にも映る。反転攻勢に向けて布石づくりに余念がないようだ。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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