「伝統ある日本の食文化を、後継者がいないという理由だけで失わせてはならない」。まん福ホールディングス株式会社(以下、まん福HD)の専務取締役CPO、九嶋広一氏はそう力を込める。創業から約4年半で14社の食品関連企業をグループに迎え入れ、独自の「食の事業承継プラットフォーム」を構築してきた同社。単なる資本提携に留まらず、現場の熱量を引き出しながら価値を最大化させる、その「伴走型」経営の核心に迫る。
京都・四条烏丸にある「大西常商店」。昭和初期の創業以来、「京扇子」の製造・販売を手掛けています。七五三や婚礼、日本舞踊や茶道などシーンに合わせて700種類以上もの扇子を取り扱うほか、最近では扇子を使ったルームフレグランスや、京町家を活用したレンタルスペースなど新たな事業にも乗り出しました。 現在店を切り盛りするのは、4代目若女将の大西里枝さん。伝統を大切にしながら新しい価値をも創っていく大西さんにお話を伺いました。
政府が公表した「2020年版ものづくり白書」によると、約3割の企業が「同業他社の廃業が増えている」と回答した。事業存続にも関わる「後継者不足」を経営課題に挙げた大企業は22.1%、中小企業は17.7%だった。
中小企業のM&Aといえば「ハゲタカ」イメージが強かった。だが最近では、後継者不足から不本意ながら廃業を余儀なくされるケースが急増。事業承継M&Aを選ぶ経営者が増えている。中小企業が事業承継M&Aを成功させるためには、どんな準備が必要なのか?
2016年に休廃業・解散した企業数は2万9,583件と調査開始以来、過去最多となった。休廃業・解散の大きな要因に、高齢化と後継者不足があることがわかる。