2019年3月25日〜2019年3月29日にM&A newsで取り上げた注目のニュースを厳選してお届けします。
大和証券グループ本社は高齢者向け住宅の運営などを手がけるオリックス・リビング(東京都港区)の全株式をオリックス不動産から取得し、完全子会社化することを決めた。高齢顧客との接点強化と、オリックス・リビングが所有する施設や住宅の流動化を進めることで、不動産アセットマネジメント事業の運用資産規模の拡大を目指す。株式取得金額は非公表。大和証券グループは証券ビジネスを核に、周辺ビジネスの拡大に取り組んでいる。
ソニーは電子お薬手帳サービス事業を吸収分割の方法により、シミックホールディングスの子会社であるシミックヘルスケアに譲渡することを決めた。医療やヘルスケア業界でカのあるシミックホールディングスに、電子お薬手帳サービス事業を譲渡することで、社会課題解決型ビジネスを推進していくのが狙い。事業譲渡後もソニーの社員がかかわり質の高いサービスを創出する。事業譲渡価格は100万円。会社分割日は2019年6月1日の予定。
セントラル警備保障は電気通信システムや電気設備の設計・施工・メンテナンスを手がけるシーティディーネットワークス(東京都中央区、売上高10億5003万円、純資産2億9085万円)の株式の 51.0%を取得し子会社化することを決めた。機械警備の需要拡大に備え、工事施工体制を強化するのが狙い。株式取得価格は非公表。株式取得日は2019年4月15日の予定。
小森コーポレーションは小森香港有限公司を通じて中国の販売代理店である深圳兆迪技術有限公司(売上高1億3215万元、当期純利益3988万元、純資産9070万元)の全株式を取得することを決めた。世界最大の印刷機市場である中国で、オフセット印刷機や最新のデジタル印刷機、自動化・省力化に対応する各種機材などを迅速に提供し、事業を拡大するのが狙い。株式取得価格は非公表。株式譲渡日は2019年4月末の予定。
ティーガイアはコールセンターサービスを手がけるPC テクノロジー(東京都台東区 )に追加出資し、完全子会社化した。2017 年に業務提携し、 PC テクノロジー株式の40%を取得していたが、連携をより強化するため60%を追加取得した。ディーガイアはICT機器の調達、導入、保守、運用支援、廃棄までの一連のライフサイクルを管理・サポートする事業を強化しており、完全子会社化を機に同事業のヘルプデスク事業のサービスの拡充や品質の向上を目指す。株式取得価格は非公表。
レカムはエフティグループから、タイ、フィリピン、インドネシアのLED照明などの販売会社5社(孫会社1社を含む、5社合計の売上高25億9900万円、営業利益4億2300万円)の株式80%を取得し、子会社化することを決めた。海外事業に大きな経営資源を投入する予定のないエフティグループに対し、レカムは海外市場の強化に取り組んでいることから両社の合意が成立した。エフティグループは引き続き5社の株式の20%を保有し、両社が共同で海外事業展開を進める。株式取得価格は15億‐16億円で、株式取得日は2019年6月5日の予定。
ワールドは米国のカスタムシャツメーカーのオリジナル社(売上高193万1000ドル、営業利益△269万8000ドル、純資産118万8000ドル)を子会社化する契約を結んだ。保有割合は6.8%から60.0%に高まる。オリジナル社がワールドのモノづくりや物流、デザインなどを活用することで、モノづくりと顧客をつなぐサプライチェーンを拡充するとともに、ワールドが将来米国に進出する際にオリジナル社を拠点にするのが狙い。株式取得価格は約22億3800万円。株式取得日は2019年4月1日の予定。
日清製粉グループ本社は、関連会社で弁当やおにぎり、サンドイッチなどフレッシュ総菜の製造販売を手がけるトオカツフーズ(横浜市。売上高1096億円、営業利益31億9000万円、純資産115億円)の株式51%を追加取得し完全子会社化することを決議した。
プロスペクトは、地下推進埋設工事を主力とする子会社の機動建設工業(大阪市。売上高46億1000万円、営業利益2億2200万円、純資産34億1000万円)の保有株式のすべて(94.95%)を、機動グローバルホールディングス(KGH、大阪市)に譲渡することを決議した。KGHは機動建設の中野正明社長と上原範康副社長が折半出資で設立した会社で、MBO(経営陣による買収)の申し入れがあったという。
倉元製作所は、自動化・省力化機械製造子会社の倉元マシナリー(宮城県名取市。売上高2億1100万円、営業利益△600万円、純資産△1億1000万円)の保有株式のすべて(保有割合73.5%)を、有価証券の保有・管理会社のシンメイ(愛知県豊田市)に譲渡することを決議した。
トライアンフコーポレーションは、システム開発会社のITソフトジャパン(東京都港区。売上高1億1300万円、営業利益752万円、純資産1880万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
共同ピーアールは、TATEITO(東京都千代田区)からマーケティングに特化したオンライン学習サービス「マナビト事業」を取得することを決議した。
十六銀行は、東海東京フィナンシャル・ホールディングス(東海東京FH)との共同出資証券会社となる十六TT証券(岐阜市)が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化することを決めた。
ミライト・ホールディングス(HD)は、電気通信工事のトーエイ電気通信(千葉県佐倉市。売上高4億5700万円、経常利益1100万円、純資産1億4200万円)を買収することを決議した。子会社のミライト(東京都江東区)に対して自己株式を割り当て、ミライトは取得した親会社のミライトHD株式を対価とする株式交換によりトーエイを完全子会社化する。
日本PCサービスは、スマホやタブレット端末、ゲーム機の修理店「スマホスピタル」を運営するスマホスピタル(大阪市。売上高9億500万円、営業利益6400万円、純資産8500万円) などグループ2社を子会社化することを決議した。
吉野家ホールディングスは、ラーメン店運営のウィズリンクホールディングス(広島市)を子会社化することを決議した。3月29日に株式を追加取得し、議決権ベースで現在30%の持ち株比率を70%に引き上げる。次いで5月1日付で残る30%を取得し、完全子会社化する予定。取得価額は非公表。
共和コーポレーションは、バンダイナムコアミューズメント(東京都港区)のアミューズメント施設運営事業を取得することを決めた。取得するのは東京都内2カ所、相模原市、千葉県松戸市の各1カ所の計4施設。
ピー・シー・エーは、IT関連企業のKeepdata(東京都中央区。売上高1億1900万円、営業利益△2億3200万円、純資産△6560万円)の株式66.8%を取得し子会社化することを決議した。
ソラストは、介護サービス事業のなごやかケアリンク(東京都千代田区。売上高32億1000万円、営業利益7700万円、純資産13億3000万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
小倉クラッチは、OA機器用クラッチの製造・販売を手がける中国の砂永精工電子(東莞)有限公司(広東省東莞市。売上高9億6000万円、営業利益8570万円、純資産4億9500万円)の全持分を取得し、子会社化することを決議した。
梅の花は、海産物居酒屋「さくら水産」を運営するテラケン(東京都江東区。売上高52億3000万円、営業利益△2億6500万円、純資産18億3000万円)の株式58%を取得し子会社化することを決議した。
パスは、シンガポール子会社を通じて、豪BastionPay Technology Pty Ltdから仮想通貨交換業者向けカストディー(保管)業務用管理システムとブロックチェーン技術を利用したキャッシュレス推進システムに関する日本、東南アジアでの使用許諾権を取得することを決議した。併せて豪で展開する仮想通貨交換業者向けカストディー業務の顧客預かり資産を譲り受ける。
三谷産業はベトナム子会社でプリント基板を製造するFujitsu Computer Products of Vietnam, Inc. (FCV。売上高108億円、営業利益5000万円、純資産32億3000万円)の出資持分50.001%すべてを、富士通に譲渡することを決議した。
DeNAは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」を会社分割により、婚礼事業や広告事業を手がけるオースタンス(東京都新宿区)に譲渡することを決議した。当該事業の売上高は5800万円。
ファーストブラザーズは、不動産業の東日本不動産(青森県弘前市。売上高18億4000万円、営業利益4億9300万円、純資産16億5000万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
マクロミルは、市場調査会社のW&Sホールディングス(岡山市)の株式41%を追加取得し、子会社化(持ち株比率51%)することを決議した。
パートナーエージェントはスマホ向けアプリの企画・制作を手がけるSTRACT(東京都渋谷区)からデーティングアプリ「dately」事業を取得することを決めた。
リログループは、持ち分法適用関連会社で不動産流動化事業などを手がけるホットハウス(仙台市。売上高52億4000万円、営業利益7億8800万円、純資産27億5000万円)を子会社化することを決議した。株式を追加取得し、現在49%の持ち株比率を51%に引き上げる。
IMAGICA GROUPは、ライトノベルや雑誌「声優グランプリ」などの出版事業を手がける主婦の友インフォス(東京都千代田区)の株式95%を取得し子会社化することを決議した。
マキタは、建築現場での釘(くぎ)打ち作業に用いるエアコンプレッサーを製造する尼寺空圧工業(東京都大田区。売上高12億3000万円、営業利益1500万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
AOI TYO Holdingsは、企業展示ブースやオフィス・ショールームのデザインなど空間プロデュースを主力とするジゴワット(大阪市)の株式71%を取得し、子会社化することを決議した。
デザインワン・ジャパンはオフショア開発のベトナムNitro Tech Asia Inc(ダナン市。売上高6740万円、営業利益2240万円、純資産558万円)の株式97.5%を取得し子会社化することを決議した。