イオン＜8267＞、ツルハHD<3391>とウエルシアHD<3141>の経営統合を2年前倒し

イオンは、子会社のウエルシアホールディングスとツルハホールディングスとの経営統合に向けた最終契約を締結することを決めたと発表した。2025年12月1日の予定で株式交換を実施し、ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社化。その後、イオンがツルハHD株の議決権比率を50.9%となるまで追加取得し、ツルハHD、ウエルシアHDを傘下に置く。2024年2月の公表時から2年前倒しで経営統合が行われる。

経営統合により、売上高2兆円、店舗数約5500を持つ日本最大のドラッグストアの連合体が誕生する。ドミナント戦略の推進と店舗開発ノウハウの共有による収益性の向上、PB（プライベートブランド）商品の開発加速や品揃えの強化、配送の効率化によるコスト削減などのシナジーを見込む。海外では、イオングループの事業拠点や調達網などの資産を利用して、ツルハHDの海外出店を促進。中国・ASEAN市場での海外展開を加速させる。一連の取り組みで、経営統合後の3年で500億円の相乗効果を見込む。