日本たばこ産業(JT)は、ロシア4位のたばこメーカーJSC Donskoy Tabak(ドンスコイ・タバック、ロストフ・ナ・ドヌ。売上収益462億円、営業利益109億円)の全株式を取得し子会社化すると発表した。JTはロシア市場で3割強のシェアを握る最大手。ロシアで約7%のシェアを持つドンスコイは低価格帯商品に強みがあり、同社の買収により、シェアは約4割に達する。国内市場の苦戦が続く中、成長の基盤である海外事業を強化するのが狙い。

ドンスコイのほか、今回、ロシアのJSC Pereslavl-Tabak(ペレスラヴリ・ザレスキー)とギリシャのSyneteristiki Kapnoviomihania Ellados Sekap S.A.(カヴァラ)についてもそれぞれ全株式と94.97%を取得する。買収総額は約1900億円(有利子負債190億円を含む)。買収は2018年7~9月に完了する見通し。

JTは1999年、米RJRナビスコから米国を除くたばこ事業を買収し、ロシアに進出。さらに2007年、ロシアに地盤を持つ英ギャラハーを買収したことで、ロシアで最大手になった。ロシアは中国、インドネシアに続く世界第3位のたばこ市場。