山一證券は当時業界第4位で、いわゆる4大証券の一隅を占める企業だったが、売り上げ拡大のため、財テクに走った大手企業の運用資金に着眼。営業特金(顧客から資金を預かり一任勘定で運用するもの)に営業をシフトしたが、バブル崩壊で営業特金が1300億円の含み損に転じる。山一證券はこの損失を「飛ばし」で処理した...