腕時計型のウエアラブル端末の「Apple Watch」も2015年に初代モデルが発売されたが、2016年に発売された「Apple Watch Series 2」では初めて水深50メートルまでの耐水機能を備え、水泳やマリンスポーツでのトレーニングも記録できるようになった。非接触型ICカードの「FeliCa」も搭載してSuicaやiDといった電子マネーに対応するなど、格段の進化を遂げている。
「AirPods Max」も2代目モデルは相当の機能強化がなされるはずだ。初代モデルが348グラムと重いことから、本体の軽量化は間違いないだろう。充電ケーブルもアップル独自のLightningケーブルから汎用性の高いUSB-Cに切り替わるかもしれない。
さらには 3.5ミリメートルオーディオジャックを内蔵する可能性もある。価格は下がらないかもしれないが、使い勝手を考えれば2代目モデルが登場するまで「待ち」が正解だ。
唯一の懸念材料は。2代目モデルがいつ発売されるか、だ。「iPhone」や「Apple Watch」のように毎年モデルチェンジする商品もあれば、「iPad」のように不定期なものもある。
アップルがオーディオ製品に力を入れていることを考えれば来年かもしれないし、スマートホンやタブレット、ウェアラブル端末などのIT機器に比べれば技術進歩が少ないオーディオ製品だけに数年かかるかもしれない。
「記念すべき初代モデルを手に入れたい」というアップル信者であれば、間違いなく「買い」だ。機能は十分で、デザインもアップルらしく美しい。それにヘッドホンはIT機器と違って「型遅れになると使えない」という製品ではないから、壊れない限り、10年後も使い続けることができる。いま買っても、決してムダにはならない。
ただ、リセールバリューは期待しない方がいいだろう。アップル製品は次期モデルが登場すると、たちまち中古市場で値崩れが起こるからだ。
文:M&A Online編集部