学生起業家は「上場よりもM&A」

大学も起業支援に非常に熱心で、東京大学エッジキャピタルや大阪大学ベンチャーキャピタルといった大学発ベンチャーを支援するファンドも相次いで設立している。優秀な学生たちが大企業や中央官庁への就職よりも、起業を選択する時代になったという。

新しいビジネスの息吹を感じた学生たちのプレゼンテーション

学生起業家たちは将来の目標もしっかり見据えている。全国大会に参加した学生からは「事業が成功しても上場より、大手企業に買収してもらって(スピーディーに)事業を成長させたい」「新しい事業を立ち上げるのが目標であって、大きくするのは別の人でいい」と、起業後は新規上場(IPO)を目指すよりもM&AをEXIT(出口)にしたいとの声が圧倒的に多かった。

キャンパスベンチャーグランプリ受賞者が立ち上げた企業には「みんなで旅をつくるwebサービス」のトリッピースや、手術訓練シミュレータ開発のイービーエム、2足歩行ロボット開発・製作・デザインを手がけるロボ・ガレージなど、約60社に上る。本大会に出場した若き起業家たちが、どのように事業を発展させるのか。これからの活躍が楽しみだ。


その他の受賞者は以下の通り。

・教員審査委員賞 薮中孝太朗さん(大阪大学大学院)の「みんなで作る教材データベース E commons」

・TOMODACHI賞 薮中孝太朗さん=同上、北村拓也さん=同上 、田脇裕太さん(慶応大学大学院)の「介護予防のためのIoTリハビリプラットフォーム」、二宮英樹さん=同上

・MIT賞 永井智大さん(はこだて未来大学)の「脳外科新人執刀医学習支援ソフトウェア PINOCO」 

・JVCA賞 北村拓也さん=同上

・日刊工業新聞社賞 渡邉智基さん(名古屋大学)の「GoENで繋がる世界〜留学中の学生と海外展開中の企業を繋げるプラットフォーム〜」

・審査委員会特別賞 杉山裕磨さん(長崎国際大学)の「音楽情報共有プラットホーム PROPS」、福岡拓磨さん(広島大学)の「南米と日本の架け橋に」

*いずれも氏名は代表者名

文:M&A Online編集部