M&A仲介のM&A総合研究所が6月28日に東証グロース市場に上場する。M&A仲介業界として1年半ぶり、6社目の上場となる。中堅・中小企業のM&A市場が急速に拡大する中、その担い手として仲介会社の社会的使命も一層重みを増している。この機会に、M&A仲介の業界地図を点検する。
M&A仲介業自主規制団体の「M&A仲介協会」(MAIA)は、3月1日付で三宅卓代表理事(日本M&Aセンターホールディングス社長)が辞任したと発表した。後任には荒井邦彦理事(ストライク社長)が就いた。
M&A関係者にとって「待望の一冊」がお目見えした。そのタイトルは「日本のM&Aの歴史と未来」。今や経営の常套手段となったM&Aだが、黎明期からの歴史を知る人はさほどいない。日本のM&Aの過去・現在・未来を俯瞰しようと試みたのが本書だ。
日本ではいま、多くのビジネスが「業界再編」の真っ只中にある。その中で生き残り会社を伸ばすための「攻めの経営戦略としてのM&A」に迫った一冊だ。筆者は国内最大手のM&A仲介業者である日本M&Aセンターの社員たち。それだけに説得力がある一冊だ。
売り手企業と買い手企業がともに成長することを目的にまとめられたのが本書。M&A前後の経営者や事業会社でM&Aにかかわる担当者向けに、実践的なノウハウとして活用できるように仕上げてある。
M&Aが活況を呈している近年、M&Aをサポートする側である仲介業界に属する企業もまた業績を伸ばしています。中小企業のM&Aに強い日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクの3社における決算内容を概観してみたいと思います。