ラバブルマーケティンググループは、Webサイト制作などのユニオンネット(大阪市。売上高6億2800万円、営業利益9700万円、純資産1億3100万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力とするSNSマーケティング事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業の拡充につなげる。ユニオンネットは2004年設立で、コーポレートサイトの企画・制作をはじめ、Web広告運用などのマーケティング支援やWebコンサルティングを手がけ、特に学校・教育関連で多数の取引実績を持つ。取得価額は1億2700万円。取得予定日は2024年11月1日。
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(MFLP)とアドバンス・ロジスティクス投資法人(ADL)は5日、2024年11月1日付で合併すると発表した。MFLP、ADLはいずれも物流施設を主な投資対象とする。しかし、期待利回りが依然として低いうえ、日銀の金融政策の変更による金利上昇懸念などを背景とした国内の不動産投資信託(J-REIT)市況の悪化で、公募増資を通じた大規模な物件取得機会が限定的といった共通課題を抱えている。合併により存続法人のMFLPは中長期目標としてきた資産規模5000億円を達成し、物流セクターの代表銘柄として持続的な成長を目指す。
イルグルムは、SMN傘下で高級ブランドのEC(電子商取引)サイトの運用代行を手がけるルビー・グループ(東京都渋谷区。売上高10億2000万円、営業利益200万円、純資産4億9800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グループの第2の経営の柱であるコマース支援事業の拡大が狙い。取得価額は4億8500万円。取得予定日は2024年9月30日。
伊藤忠商事は5日、化学品メーカーのタキロンシーアイに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。伊藤忠は現在、タキロンシーアイ株の55.69%を所有し、同社を子会社としている。買付代金は最大376億1200万円。化学品分野の重要パートナーとして経営を一体化し、事業領域の拡大と成長戦略を加速する。
伊藤忠商事は5日、スポーツ衣料品大手のデサントに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。伊藤忠は現在44.44%の株式を所有するデサントの筆頭株主。買付代金は最大1826億2500万円。国内市場が縮小に向かう一方、世界的にスポーツ衣料品需要が拡大する中で一体的な経営を進め、グローバル競争力の強化を目指す。日本と中国の競争当局の手続きを経て、2024年11月上旬までにTOB開始を見込む。
yutoriは、アパレルを中心に各種ブランドを手がけるheart relation(東京都渋谷区。売上高29億3000万円、営業利益3億700万円、純資産11億7000万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。顧客層の拡大やアパレル以外の商材の取り扱いにつなげるのが狙い。heart relationは2020年、元AKB48メンバーの小嶋陽菜さんが創業し、アパレルブランド「Her lip to」をはじめ、ビューティーブランド「Her lip to BEAUTY」(ボディーケア、香水など)、ランジェリーブランド「ROSIER by Her lip to」を運営する。取得価額は16億9200万円。取得予定日は2024年8月16日。
はせがわは、「現代仏壇」ブランドを展開する八木研(大阪市)が仏壇・仏具の小売・卸売事業を会社分割して設立する新会社「現代仏壇」(大阪市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。仏壇・仏具事業の拡大や、未進出地域で新たな販売拠点を獲得するのが狙い。八木研はライフスタイルの変化に呼応し、1984年にモダンな都市型仏壇を製作した業界のパイオニアとして知られ、販売拠点として全国に約100カ所の直営店・提携店を持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月1日。
HEROZは傘下のVOIQ(東京都港区)を通じて、営業支援サービスのbizy(東京都港区)から営業コンサルティング事業とテレマーケティング事業を取得することを決めた。セールス・コンタクトセンター領域の課題解決に向けて、生成AI(人工知能)で自動化された業務の提供などを目指す。取得価額は4000万円。事業を引き継ぐVOIQはAIを活用した営業支援を主力としている。取得予定日は2024年8月9日。
BASEは、越境EC(電子商取引)事業を手がけるwant.jp(東京都港区。売上高19億3000万円、営業利益△4億2300万円、純資産△4億5200万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。BASEが提供する越境EC機能をさらに強化し、ショップオーナーの販路拡大を支援する。want.jpは2018年設立。世界中のローカルな販売網を通じて、あらゆる日本商品を日本と同等水準の価格で販売し、海外のどこにでも送料無料で3日で届ける仕組みを構築している。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスは米国子会社を通じて、現地Wildflower Bread Company LLC(アリゾナ州)が「ワイルドフラワー」ブランドで展開するベーカリーレストラン事業を取得することを決めた。北米での事業展開を加速するのが狙いで、2019年にカリフォルニア州を中心とするイタリアンレストラン「イルフォルナイオ」(19店舗)の運営会社を傘下に収めたのに次ぐ。取得価額は約41億6000万円。取得予定日は2024年9月3日。
東洋電機は、プラスチックや金属部品の粉体塗装・溶剤塗装を手がけるアドヴァンコーティング(愛知県豊明市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。センサー類、変圧器などの製品競争力の強化につなげる。アドヴァンコーティングは2010年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2024年8月20日。
シーズメンは、総合ビルメンテナンス業のミヤマ(長野県上田市。売上高6億4800万円、営業利益476万円、純資産3740万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。天候や時流の変化、景気動向など外部環境の影響を受けやすい衣料品の小売事業に依存する事業ポートフォリオからの脱却の一環。ミヤマは1990年設立で、清掃や空調・給排水設備管理、環境衛生管理などを手がける。取得価額は3085万円。取得予定日は2024年8月9日。
シーズメンは、物流向けサービス提供のゼアー(東京都港区)から作業録画ソリューション「テモトル」に関する事業を取得することを決めた。衣料品の小売事業に依存する事業ポートフォリオの多様化を進めており、その一環。テモトルは消費者からの問い合わせ時、該当商品の出荷検品・梱包作業をワンクリックで動画確認できるシステム。取得価額は3000万円。取得予定日は2024年8月9日。
チャーム・ケア・コーポレーションは、エヌアールイーサービス(東京都荒川区)が東京都大田区と川崎市で運営する介護付き有料老人ホーム事業(合計130室)を取得することを決めた。チャーム・ケアは老人ホームの新規開設と合わせ、既存ホームの取得・再生を通じた介護事業の拡大を進めており、その一環。対象事業を会社分割して設立する新会社「CMケア」(東京都大田区)の全株式を取得する形をとる。当該事業の直近売上高は8億6300万円。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月1日。
CLホールディングスは8日、店頭販促を手がける上場子会社のCDGにTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。2019年にTOBを通じてCDG株の44%余りを取得し、連結子会社としたが、再TOBで完全子会社化する。買付代金は最大53億2300万円。グループ一体の経営を実現し、顧客ニーズの多様化や高度化が進むマーケティングサービス領域での競争力強化につなげる。
WOLVES HANDは、「そよかぜ動物病院」の名称で動物病院を運営する、そよかぜ(さいたま市。売上高2億9000万円、営業利益2900万円、純資産9900万円)の全株式を取得し、8日付で子会社化した。北関東エリアでの出店拡大が狙い。そよかぜは2011年設立で、さいたま市内の与野エリアに3院(与野駅前院、南与野院、北与野院)を持ち、年間の手術実績は700件を超えるという。取得価額は非公表。
富士ソフトは8日、米投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式を非公開化すると発表した。KKRは9月中旬をめどにTOBを始め、最大5583億円を投じる。ソフトウエア開発独立系大手の富士ソフトをめぐっては、筆頭株主で株式の23%余りを所有するシンガポール投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが非公開化を含めた企業価値向上策を要求し、かねて対立関係にあった。富士ソフトは「経営上の課題である株主構成を整備することが最重要だ」と判断し、KKRと連携することにした。
オカモトは8日、研磨布紙大手で52%を出資する理研コランダムにTOB(株式公開買い付け)を行い、完全子会社化すると発表した。上場子会社との利益相反リスクを解消するとともに、グループ内連携の緊密化や意思決定の迅速化を通じて競争力の強化につなげる。買付代金は最大22億800万円。
三菱電機は8日、生産ライン向け画像処理検査装置を開発するヴィスコ・テクノロジーズに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。需要の増加が期待される画像処理検査市場での競争力を強化し、FA(ファクトリー・オートメーション)分野における総合的な提案力の向上につなげる。三菱電機はこれまでヴィスコと共同開発などの協業関係にあった。買付代金は最大65億5900万円。
石井鐵工所は8日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社社長の石井宏明氏が設立した買収目的会社の可成屋(東京都中央区)がTOB(株式公開買い付け)を行い、全株式の取得を目指す。買付代金は最大約291億円。経営と所有を一体化して意思決定を迅速化し、主力とする鉄構(鉄鋼構造物)事業の構造改革を中長期の視点で推し進める。
オートバックスセブンは8日、ホンダ系自動車ディーラーの東葛ホールディングスに完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ディーラー事業の成長・拡大につなげる狙い。オートバックスセブンは傘下企業を通じて現在、ドイツ車「アウディ」、中国車「BVD(比亜迪)」の正規ディーラーを運営するが、新たに国内ブランドのホンダ車が加わる。買付代金は最大41億2460万円。
平和は傘下のパシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)を通じて、「一志ゴルフ倶楽部」を所有・運営する一志ゴルフ倶楽部(津市。売上高3億7900万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。PGMは積極的な買収によってゴルフ事業の拡大を進めており、その一環。PGMは現在、全国に148ゴルフ場(うち直営147)を持つ。一志ゴルフ倶楽部は三重県の県庁所在地の津市の中心部から20キロメートルほどの郊外にある18ホールの丘陵コースで、1994年にオープンした。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月1日。
オープンアップグループは、建設業向け人材派遣・紹介事業を手がけるアイアール(名古屋市)を傘下に持つオフューカスインベスコ(東京都中央区。売上高52億3000万円、営業利益1億2900万円、純資産20億4000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。継続的かつ旺盛な人材需要が見込まれる建設業向け人材サービス事業の拡充が目的。オープンアップグループのシェアが低い東海エリアでの基盤強化にもつながると判断した。アイアールは2015年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月1日。
朝日放送グループホールディングスは傘下のABCアニメーション(東京都新宿区)を通じて、ゲーム・アプリ開発のトイジアム(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。アニメ事業の強化とグローバル展開の加速につなげる。トイジアムは2019年設立で、豪華客船脱出パズルアクション「Gift」やカジュアルアクションゲーム「スマッシュパーティ(SMASH PARTY)」などの開発を手がけている。取得価額は非公表。取得は8月中を予定する。
プラザホールディングスは、アパレル用品販売のBY THE PARK(東京都渋谷区。売上高8億5700万円、営業利益3600万円、純資産1億1600万円)の株式80%を取得し、子会社化することを決めた。アパレル領域での事業展開を加速する狙い。BY THE PARKは2016年設立。取得価額は2億3000万円。取得予定日は2024年9月30日。併せて同日付で残る株式を株式交換の手続きで取得する。
環境フレンドリーホールディングスは、再生可能エネルギーの投資案件に特化したクラウドファンディング事業を手がけるリクラウド(東京都千代田区。売上高7950万円、営業利益1030万円、純資産2440万円)を株式交換で子会社化することを決めた。グループで展開する太陽光発電や電力小売りなどの資源エネルギー事業の拡大に寄与すると判断した。リクラウドは2010年設立。株式交換予定日は2024年9月1日。
レスターは9日、組み込みソフトなどIT製品開発のPCIホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化すると発表した。レスターは資本業務提携するPCIに現在5.83%出資するが、TOBを通じて所有割合を50%超に引き上げる。買付代金は54億2100万円。親子関係をつくり、業務上の協力や連携を深化させる。両社が強みとする車載、産機、ICT(情報通信技術)市場の深掘りや海外、民生、建機、セキュリティー分野での相互補完などを進める。TOB成立後もPCIの東証スタンダード市場への上場は維持される。
MUTOHホールディングスは、オフィス機器メーカーのニッポー(東京都世田谷区。売上高6億2600万円、営業利益2400万円、純資産6億2000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。3D(3次元)プリンター事業の収益力強化が目的で、一部製品のOEM(相手先ブランド生産)委託先であるニッポーを傘下に取り込む。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月1日。