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オカモト<5122>、研磨布紙大手で52%を出資する理研コランダム<5395>をTOBで完全子会社化

2024-08-08

オカモトは8日、研磨布紙大手で52%を出資する理研コランダムにTOB(株式公開買い付け)を行い、完全子会社化すると発表した。上場子会社との利益相反リスクを解消するとともに、グループ内連携の緊密化や意思決定の迅速化を通じて競争力の強化につなげる。買付代金は最大22億800万円。

理研コランダムはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる。

買付価格は1株につき5100円で、TOB公表前日の終値2734円に86.54%のプレミアムを加えた。買付予定数は43万2942株。下限は所有割合14.68%にあたる13万2384株。買付期間は8月9日~9月24日の30営業日。決済の開始日は10月1日。公開買付代理人はみずほ証券(復代理人は楽天証券)。

理研コランダムの前身は理化学研究所の開発成果をもとに1935年に研磨布紙の製造を目的に設立。理研研磨材、日本コランダムを経て、1952年に現社名に変更した。1961年に東証2部に上場し、2022年4月に東証スタンダードへ移行した。

オカモトはプラスチックフィルム、壁紙、農業用フィルムなどの産業用製品と、コンドーム、カイロ、除湿剤などの生活用品事業を経営の両輪とする。理研コランダムには1970年代初め、同じく理化学研究所に起源を持つ企業として出資。以降、役員派遣や業務提携を進め、2017年に子会社化した。

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