石井鐵工所は8日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社社長の石井宏明氏が設立した買収目的会社の可成屋(東京都中央区)がTOB(株式公開買い付け)を行い、全株式の取得を目指す。買付代金は最大約291億円。経営と所有を一体化して意思決定を迅速化し、主力とする鉄構(鉄鋼構造物)事業の構造改革を中長期の視点で推し進める。
石井鐵工所はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる。
買付価格は1株につき8364円で、TOB公表前日の終値2933円に185.17%のプレミアムを加えた。買付予定数は347万9116株。下限は所有割合66.67%にあたる231万9400株に設定。買付期間は8月9日~9月24日の30営業日。決済の開始日は9月30日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
石井鐵工所は1900年、発明家・実業家の石井太吉が東京・月島で創業し、ボイラー、水力発電用水圧鉄管、各種水門などの製作に乗り出した。1949年に東証1部に上場し、2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。
現在、油槽や各種貯槽、化学用機械装置、鉄骨、プールなどの鉄構事業を主力とする。1980年代後半から不動産賃貸事業を始めた。
No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
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1 |
2024年8月8日 |
(株)可成屋
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株主
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29,099
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