VBの成長段階に応じたステージ別の国内投資(金額ベース、産業革新機構は除く)は以下のとおり。「アーリー」が46.7%(前年度43.6%)、「シード」が14.7%(同19.1%)、「エクスパンション」が27.9%(同25.6%)、「レーター」が10.6%(同10.7%)。
ステージごとの国内向け1件当たり投資額はシード5970万円(同3.1%減)、アーリー8360万円(同9.2%増)、エクスパンション9590万円(同16.7%増)、レーター1億1490万円(同9.8%増)で、シードがやや金額を落とした。
事業の計画・準備段階にあるのがシード。アーリーは設立後、経営が軌道に乗り始める段階、エクスパンションは事業の本格展開から拡張段階、レーターはM&Aや株式公開の検討段階のVBをいう。
2017年度の投資回収件数は438件と、前年度より90件減少した。「会社経営者らによる買戻し」が44件減少(145件→101件)、M&Aが26件減少(73件→47件)したのが目立つ。「株式公開」は86件(前年度102件)、「売却」は126件(同128件)、「償却・清算」は33件(同51件)、「その他」は45件(同29件)だった。
文:M&A Online編集部
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