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【JPモルガン】知っているようで知らない、外資系金融機関まとめ <4>

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(東京・丸の内)

日本企業関連の主なM&A

 現在、JPモルガンは日本でJPモルガン証券、JPモルガン・チェース銀行東京支店、JPモルガン・アセット・マネジメントの3社が事業展開しています。どの法人も、東京都千代田区丸の内に本拠地を構えています。

 事業内容は、「バンキング」「マーケッツ&インベスター・サービス」「アセット・マネジメント」の3種に分かれ、M&Aのアドバイザリー業務は3種の事業内容のうち「バンキング」が担っています。日本企業による大型M&Aやクロスボーダー案件、また投資ファンドのディールにおいてなど、さまざまな案件で財務アドバイザーとしてかかわり、多面的で複雑なディールにおいても最適なソリューションを提供しています。

JPモルガン…日本での本拠地(東京・丸の内)

 日本企業関連のM&A案件を見ていきましょう。

 2017年の日本企業関連の大型案件上位10社(公表案件)のうち、次の2件のM&Aについて、被買収側アドバイザーとしてJPモルガンがかかわっています。

日付 被買収側(国籍) 買収側(国籍) 買収側最終親会社国籍 ランクバリュー(億円) 被買収側マクロ業種
2017.1.9 アリアドファーマシューティカルズ(米国) キク・マージャー(米国) 日本 6,148 ヘルスケア
2017.4.6 スノコLP-コンビニエンスストア(米国) セブン-イレブン(米国) 日本 3,663 エネルギー電力

 (トムソンロイター リーグテーブルをもとに作成)

 2017年のIN-OUT案件のアドバイザーとしてはランクバリューベースでトップ(1兆5297億円)。同年の業種別のアドバイザーランキングでは、「ヘルスケア」業種でゴールドマン・サックスに続く2位になっています(8413億円)。

 こうしたJPモルガンのM&Aアドバイザーについて、ランクバリューベースの状況をより詳細に見ていきましょう。

 公表案件では、2017年は6位。トップの野村証券が4兆1159億円で、JPモルガンは1兆6415億円でした。一方、完了案件では7位。トップの三菱UFJモルガン・スタンレーが4兆1785億円で、JPモルガンは1兆9067億円でした。

 ランクバリューベースではなく、案件数でのランキングを見ると、JPモルガンは公表案件では15件で24位。完了案件では23位。トップのみずほフィナンシャルグループが公表案件で194件、完了案件で178件ですから、JPモルガンがいかに金額の大きな案件について対応しているのかが見てとれます。

文:M&A Online編集部

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