金融に関する知識は義務教育では教えられないため、「知ってる人」と「知らない人」の差が大きい分野でもあります。
社会人になって新聞を読むようになり、「●●がTOB」という記事を目にしたことがあるかもしれません。株式投資をされない方は、なじみがないかもしれませんが、知って損はないと思います。
まずは、「公開買付届出書には何が書いてあるのか」、「どうやって閲覧するのか」を一緒に見ていきましょう。経済ニュースを読むのが苦ではなくなりますよ。
「株式公開買付け」(以下、TOBといいます。)とは、ある会社の株式等の買付けを行う場合、あらかじめ「買付期間・買付株数・買付価格」を決め、株式市場外で株式を売ってくれる株主を募集し、株式を取得する方法です。
作成:M&A Online編集部
市場で取引をすると、需要に対する織り込みから株価が上昇してしまい、当初予定していた資金が足りず、買収できなくなってしまう可能性があります。そこでこのようなリスクを回避するため、TOBを行うのです。
保有する銘柄のTOBが実行されるとき、企業や証券会社から連絡が来ると思われる方が多いようですが、必ずしも通知が来るとは限りません。TOBの公告は、EDINET(※正式名称は「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」です)に掲載されます。
それでは早速、EDINETでTOBの情報(公開買付届出書)をみてみましょう。
EDINET(https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/ )にアクセスします。
トップページから「書類検索」をクリックします。2箇所ありますが、どちらをクリックしても同じです。
「書類詳細検索」から、検索します。「証券コード」を入力して、検索ボタンを押します。
保有株式の情報が一覧表示されました。