経営資源の"最適配分"と成果の"最適分配"|間違いだらけのコーポレートガバナンス(3)

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成果の最適分配とは「成果を誰にどれだけ分配するか」という問題

次に、成果の最適分配について考えてみよう。最適分配の問題とは、株式会社に関して言えば、得られた成果(利益)を誰にどのように分配するか、という問題である。これについての会社法の回答は極めてシンプルだ。利益はすべて、株主のものである。

会社法105条に規定された剰余金の配当権、残余財産分配権、そして1株1議決権。これらはすべて「会社の利益は100%株主のものである」ことを明確に定義している。法律で決まっているのだ。議論の余地はない...

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