レアアースをめぐるM&Aが加速しつつある。発端は「トランプ関税」で狙い撃ちにされた中国の「資源外交」によるレアアースの輸出規制だ。米中交渉の行方次第ではレアアースの供給がさらに絞り込まれるリスクがある。M&Aによる危機回避が進むのは確実だ。
日本企業がかかわる海外M&Aの相手国として米国が断然トップに立つ。件数でこれに次ぐのが中国だ。米国、中国は世界1位、2位の経済大国だけに順当といえるが、M&Aの中身を子細にみると、実は好対照をなす。