『事業承継のカギを握る「サーチファンド」』と題してお届けしてきた本連載も今回で最終回。第10回では実例を踏まえて、事業承継の本質並びにサーチャーの役割について触れたいと思います。
これまでサーチファンドの誕生、サーチャーに求められる要素、そして承継後にまず行うべきことなどを解説してきました。今回はサーチャーからエヌ・エス・システムの代表になった西澤泰夫氏との出会い、承継後の経営について、弊社が関わった案件を実例として紹介します。
サーチファンドを活用し、事業承継を目指すサーチャーにとって投資実行を完了した時点が、社長としての役割のスタート地点となります。今回は、投資後の最初の3カ月に行うPMI(M&A後の経営統合)と呼ばれる作業のうち、特に最初の数週間で重要だと考える3つの要素について触れさせていただきます。
サーチャーが事業を引き継ぐまでに具体的にどのような活動を行うのでしょうか。意向表明の提出からクロージングほか、M&A後の社員との顔合わせまでポイントを解説します。
サーチャーが事業を引き継ぐまでに具体的にどのような活動を行うのでしょうか。事前準備から始まり、企業情報を取得、その企業の事業計画策定までを解説します。
中小企業の社長に求められる素質の話として、ディテールを把握することができ、自分で手を動かせること、また諦めない強いメンタルをもつことが重要。こうした中小企業の経営者になるには、具体的にどのような準備ができるでしょうか。
社長とは会社のトップでありリーダーとして、企業の戦略はもちろんのこと、会社の存続や成長、そして組織を構成する社員一人ひとりにまで責任を持っています。中小企業の経営者になる上で重要だと思う点を二つご紹介します。
サーチファンドとは個人(ネクストプレナー/サーチャー)が後継者として金融機関や投資家から資金を調達し、投資実行をする仕組み。これは事業承継問題を解決する糸口となるとともに、後継者となる個人にとっても魅力的なキャリアの選択肢となる。
1984年4月1日、アメリカのスタンフォード大学を卒業したジムサザン(Jim Southern)がNova Capitalを立ち上げたのが初めてのサーチファンドと言われています。
サーチファンドを運営するGrowthix Investment(グロウシックス・インベストメント)の竹内智洋代表取締役にサーチファンドの仕組みやサーチャーになるための注意点などを連載していただく。