次世代モビリティーに革命を起こすのか?「空飛ぶクルマ」が全世界で注目されている。一部には自動車が小型航空機にトランスフォームするモデルもあるが、ほとんどは数人乗りの超小型航空機。「クルマのように気軽に乗れるパーソナル航空機」と考えれば良い。
HIEN Aero Technologies(東京都小金井市)は、法政大学発の有人ドローンベンチャー。いわゆる「空飛ぶクルマ」の開発に取り組んでいる。正式には電動垂直離着陸機と呼ばれる超小型航空機で、世界中で開発合戦が繰り広げられている。
経済産業省と国土交通省が垂直離着陸で飛行できる「空飛ぶクルマ」の実証実験を、2019年に東京、大阪、福島、三重の4都府県で実施する。国は早期の実用化を目指すとしているが実現は容易ではない。越えなくてはならない三つのハードルを検証しよう。