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丸亀製麺が2000億円企業に向けて順調な滑り出し、M&A効果で上振れも?

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丸亀製麺武蔵小杉店

香港で大ヒットしたヌードルチェーンを買収

海外事業でも勢いに乗っています。2024年3月期第1四半期の海外事業の売上高は前年同期間比37.7%増の174億8600万円、事業利益は同83.1%増の7億4200万円でした。

トリドールは丸亀製麺の海外版「Marugame Udon」を2023年6月末の段階で233店舗出店しています。台湾や香港、フィリピンなどのアジア圏だけでなく、イギリスに11店舗、アメリカに11店舗を出店するなど、欧米にも進出しているのが特徴です。

海外で収益貢献が高い事業に、香港のヌードルチェーン「譚仔三哥米線(タムジャイサムゴー)」があります。トリドールは2018年1月に運営会社のTamjai Samgor Mixian Limited等の株式を100%取得しました。孫会社となったTam Jai International Co. Limitedは2021年10月に香港証券取引所に上場しています。この会社の直近通期の売上高は25億9000香港ドル(およそ500億円)でした。2023年3月期のトリドール海外事業売上高の8割を占める金額です。

Tam Jaiは2023年3月期に香港、中国本土、シンガポール、日本など合計40店舗を出店。総店舗数は215となりました。2024年3月期は更に45店舗を新規出店する計画を立てています。

2023年3月期は中国のロックダウンの影響を受け、入場制限などのマイナス要因となった日が70日以上ありました。2024年3月期はコロナの影響をほとんど受けることなく営業できるため、数字の伸びには期待ができます。

2023年7月に子会社化したFulham Shoreは、欧州の外食産業に特化した投資ファンドCapdesia Group Limitedからの提案でした。トリドールは2020年7月に同社との合弁会社MARUGAME UDON (EUROPE) LIMITEDを設立。丸亀製麺のヨーロッパ展開に向けて連携を深めていました。

買収したFulham Shoreは2022年3月期の売上高が134億8200万円、事業利益が10億7100万円でした。利益率は7.9%と飲食店の運営会社としては稼ぐ力の強い会社です。

海外企業の買収で見逃せないのが円安の影響。トリドールは2024年3月期第1四半期において、円安が47億9100万円の増収、3億3700万円の増益効果を生んだと説明しています。

このタイミングでのM&Aは更なる増収増益効果に期待できるでしょう。

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