4月23日に積水ハウスが株主総会を開催し株主提案に注目が集まりました。きっかけは同社が地面師事件に巻き込まれ、55.5億円の損失を計上したことでした。不正な取引を防止するための内部統制がなかったわけではありませんが、機能しませんでした。
今回は「地面師」という不動産詐欺の手口についてご紹介します。実際に被害にあっているのは、不動産の素人もさることながら、不動産のプロも騙されるケースが少なくありません。所有者が遠方に住んでいる場合や、所有者が高齢者である場合は狙われる傾向にあるようです。
東京司法書士会より、不動産売買取引における書類の偽造による詐欺事件の発生が多数報告されている。当事者である売主になりすまし、買主より代金の交付を不正に受け利益を得ることを目的にしたものだ。