少し前まで在庫を求めてショップを日参する「マラソン」が繰り広げられた、スイス製高級時計「ロレックス」市場に異変が生じている。新型コロナウイルス感染症拡大からの正常化に伴って物価高騰が続いているが、ロレックスは反対に暴落しているのだ。なぜか?
OEMメーカーの老舗でイヤホン製造を手掛ける日特は2022年4月25日、東京地裁に破産を申請した。本業不振のほか「短期で確実に出口の見えるロレックスへの投資」に手を出してしまった。コロナ禍で先行きが不透明な時代こそ、石橋を叩く経営が必要だ。
高級腕時計「ロレックス」の人気モデルを購入するために販売店を訪ね歩く「ロレックスマラソン」。円安の影響もあり、昨年8月と2022年1月に相次いで値上がりしたにも関わらず、過熱する一方だ。なぜ起こるのか?費やした労力ほどの「成果」はあるのか?