希望(早期)退職者募集の動きがこのところ鈍化している。4~6月期に募集を発表した上場企業は5社にとどまり、前年同期(20社)の4分の1に減少し、1~3月(21社)比でもほぼ同様の結果となった。新型コロナウイルス感染の影響が長期化する中、人員合理化の流れが一巡したとの見方も出ている。
電通グループは12月7日、2020年12月期(連結、IFRS基準)の業績予想を公表し、当期利益が237億円の赤字になりそうだと発表した。海外事業に従事する全従業員の12.5%(約5800人)を削減するなど事業統合を進める。
今日では一定の規模の企業であれば、創業以来一度もM&Aに関係したことがない企業の方が珍しくなった。会社がどのような状態にあるかを外部から正確に知ることは難しいが、企業の採用活動からある程度推測することができる。海外M&A人事に詳しい森範子氏が紹介する入り時とは?