貴金属めっき薬品大手の日本高純度化学は成長戦略を転換した。オーガニック成長(内部の経営資源を活用した成長)戦略を採ってきたが、M&Aを通じてニッチトップ企業を束ね、めっき工程を一貫して提供できる体制への変革を目指す。
EV(電気自動車)や自動運転向け評価装置や、ソフトウェア開発支援などを手がける東陽テクニカが、M&Aに大きく舵を切った。長らくM&Aとは無縁だったが、1年半ほどの間に5件のM&Aを成し遂げたのだ。
2014年5月、社内カンパニーの「kyu」を発足からM&Aを強化しだした博報堂DYホールディングス。電通のように買収による派手な規模的な成長を得るのではなく、アシュトン・コンサルティング、Digital Kitchenの買収に見られるように、世界に通用するノウハウの買収を仕掛けている。シナジーによってオーガニック成長を促すのが当面の方向性か? 業績やBSの推移から探る。