シンクロ・フードは、シェルフィー(東京都目黒区)の内装建築マッチング事業「内装建築.com」を取得することを決めた。シンクロ・フードは同じ内装建築マッチング領域で飲食店向けに「店舗デザイン.COM」を運営しているが、顧客基盤の重なりが少なく、相互送客による売上拡大や、サイト全体としての案件獲得の効率化などが期待できると判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月20日。
セガサミーホールディングスは英国現地法人を通じて、人気モバイルゲーム「アングリーバード」で知られるフィンランドのロビオ・エンターテインメント(ウーシマー県。売上高467億円、営業利益41億8000万円、純資産333億円)をTOB(株式公開買い付け)の手続きで子会社化することを決めた。ゲーム事業のポートフォリオを強化し、グローバル展開を加速する狙い。ロビオはナスダック・ヘルシンキ市場の上場企業。取得価額は約1049億8000万円(うちアドバイザリー費用約13億円)。1株9.25ユーロ(約1358円)で買い付け、全株式の取得を目指す。公開買い付けは5月8日前後に開始する。買収完了予定は2023年7~9月。
大和コンピューターは、トマト生産の浅小井農園(滋賀県近江八幡市)の全株式を取得し、子会社化した。ITを活用した農業事業の基盤強化の一環。浅小井農園は2008年に設立し、統合環境制御装置を設置したビニールハウス(軒高4メートル)でトマトを栽培している。取得価額、取得日は非公表。
新日本科学は、経鼻投与技術のライセンス先で米ナスダック市場に上場する創薬バイオベンチャーのSatsuma Pharmaceuticals, Inc.(カリフォルニア州。売上高ー、営業利益△94億8000万円)を完全子会社化することを決めた。新日本科学はSatsuma株の8.4%を保有するが、TOB(株式公開買い付け)の手続きで残る株式を取得する。買付代金は約40億3800万円(約3020万ドル)。買付期間は4月から5月にかけての20営業日で、今後15営業日以内に買い付けを始める予定という。
グローバルキッズCOMPANYは、東京建物傘下で保育園運営の東京建物キッズ(東京都中央区。売上高19億2000万円、営業利益△1100万円、純資産4億2600万円)の株式90%を追加取得し、完全子会社化することを決めた。保育事業の規模拡大や一部本社機能の運営効率化による生産性向上などの相乗効果を期待している。東京建物キッズは2016年設立で、東京都と神奈川県に16の認可保育所「おはよう保育園」を運営するほか、都内にアフタースクール(学童保育所)を1カ所手がける。取得価額は3億7000万円。取得予定日は2023年6月1日。
オウケイウェイヴはシステム開発のマレーシア子会社OK BLOCKCHAIN CENTRE SDN. BHD.(ジョホール州。売上高2020万円、営業利益△1億4200万円、純資産△1億円)の全株式を、ITサービス企業のレアゾン・ホールディングス(東京都新宿区)に譲渡することを決めた。子会社整理を含めたグループ再編の一環。オウケイウェイヴは昨年10月、名古屋証券取引所から特設注意市場銘柄に指定された際、子会社管理の不備を含む内部管理体制の不全について指摘を受けていた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年5月31日。
フリーは、企業の情報システム部門向け作業自動化ツール「Bundle」を提供するWhy(東京都渋谷区。売上高100万円、営業利益△2000万円、純資産3000万円)を株式交付の手続きで子会社化することを決めた。アカウント(インターネット上の識別情報)管理のプロダクトやノウハウを取り込み、統合型クラウドERP(統合基幹業務システム)のサービス強化につなげる。取得予定日は2023年6月1日。
アイフリークモバイルは、エスティーエー(東京都千代田区)など9社で構成するエスティーエーグループからSES(システムエンジニアリングサービス)事業の一部を取得することを決めた。ゲーム関連などコンテンツ事業の基盤強化の一環。エスティーエーグループはゲーム関連のITエンジニアを多数抱えている。取得価額は非公表。エスティーエーグループ各社からの事業の取得は7月から段階的に始め、11月に完了する予定。
インフォコムは、医用画像診断システム開発のジェイマックシステム(札幌市。売上高21億7000万円、営業利益2億2500万円、純資産6億8400万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。製品構成の拡充に加え、中小規模医療施設市場への展開を加速する狙い。ジェイマックは1989年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月24日。
フジテックはカナダ現地法人を通じて、エレベーターの保守・修理を手がける同国Stampede Elevator Inc.(アルバータ州カルガリー。売上高5億8100万円)の全株式を取得し、子会社化した。中期経営計画で成熟市場における保守事業の強化を打ち出しており、その一環。取得価額は非公表。取得日は2023年4月1日。
Jトラストは傘下企業のJグランド(東京都渋谷区)を通じて、不動産事業のライブレント(東京都中野区。売上高3億5000万円、営業利益3780万円、純資産1億4700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。販売した不動産にかかる賃貸管理事業を強化する狙い。ライブレントは2007年設立で、東京の城西地区を地盤とする。取得価額は5億円。取得予定日は2023年5月1日。
メディカル一光グループは、医薬品・医薬部外品卸の西部沢井薬品(北九州市)と事業統合に向けて協議に入ると発表した。対象は医薬品・医薬部外品の卸売事業で、具体的な統合の形態は今後詰める。規模拡大による事業の効率化や人材獲得などにつなげる。西部沢井薬品は1967年設立で、沢井製薬の代理店として九州を中心に約6000軒を得意先とする。一方、メディカル一光は三重県を地盤とし、1道2府12県で調剤薬局や医薬品卸、介護事業を展開している。
KeyHolderは傘下企業を通じて、SEIRYU(東京都世田谷区)から映像制作に関する経理事業を取得することを決めた。SEIRYUは海外で業界標準となっているものの、国内ではまだ少数にとどまっている映像制作の予算管理に特化した経理業務を行っている。KeyHolderは国内向け映像制作事業の展開と並行して、外資系大手配信サービスなどにおけるシェア獲得に向けて新たな体制づくりを進める。取得する事業の直近業績は売上高1億2900万円、営業利益400万円。SEIRYUは2021年4月に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年5月1日。
アンビションDXホールディングスは、新電力・ガスやウオーターサーバーなどを販売するDRAFT(東京都渋谷区。売上高2億6100万円、営業利益5780万円、純資産3690万円)の全株式を取得し子社化することを決めた。アンビションが主力とする賃貸管理・仲介事業の顧客への営業展開などを通じてグループ事業の業容拡大につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月28日。
駅探は近く設立する新会社を通じて、アイティエルホールディングス(ITLHD、東京都中央区)傘下でシステム受託開発のグロースアンドコミュニケーションズ(東京都台東区。売上高4億5200万円、営業利益1590万円、純資産6370万円)など3社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。投資・インキュベーション事業の一環。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月28日。
大成温調は、消火設備工事や一般管工事を手がけるウッドテック(千葉県印西市)の全株式を取得し、子会社することを決めた。中期経営計画で施工管理機能の拡充と首都圏でのサービス強化を打ち出しており、その一環。ウッドテックは現在、国内投資ファンドのニューホライズンキャピタル(東京都港区)の傘下企業。取得価額は非公表。取得予定日は2023年5月8日。
アドバンテッジリスクマネジメントは、ストレスチェックサービスやメンタルヘルス対策支援を手がける、ここむ(大阪市。売上高7500万円、営業利益100万円、純資産1200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。アドバンテッジはメンタル不調の予防や不調者対応などのストレスチェック関連事業を主力とし、ここむを傘下に取り込むことで、両社のサービス・商品を組み合わせたクロスセルや、ミドルマーケット(中堅・中小企業)向けの新たな事業機会の創出につなげる。ここむは2019年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月28日。
ワールドホールディングスは、大手メーカー向け製造・技術者派遣を主力とする日本技術センター(兵庫県姫路市。売上高67億7000万円、営業利益1億6300万円、純資産13億円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。基幹事業である製造派遣・請負の基盤強化のほか、西日本エリアでのビジネス拡大につなげる。日本技術センターは1967年設立で、機械設計技術者を多数抱える。取得価額は非公表。取得予定日は2023年5月22日。
全研本社は、AI(人工知能)によるチャットポットサービス「sAI Chat」を展開する子会社のサイシード(東京都新宿区。売上高20億8000万円、営業利益11億円、純資産7億8100万円)の全株式を、資産運用会社のハヤテインベストメント(東京都中央区)に譲渡することを決めた。経営資源の中長期的な最適配置やグループ内の相乗効果などを勘案した結果、IT事業と語学事業に集中することが株主価値の最大化につながると判断した。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年5月1日。
AI CROSSは、サブスコア(東京都千代田区)から店舗向け支援ツール「SUBSCORE」事業を取得することを決めた。店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスの拡大の一環。SUBSCOREは店舗の来店者に対するアンケートを作成し、結果を収集・分析して店舗改善や来店者数の増加に結び付けるツールで、タブレット端末やスマートフォンで利用しやすい設計となっている。取得価額は非公表。取得予定日は2023年6月1日。
小僧寿しは、JFLAホールディングス傘下で業務用食品卸売りの東洋商事(東京都中央区。売上高60億5000万円、営業利益△9800万円、純資産1億400万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。東洋商事が持つ全国の配送拠点(15カ所)と60台超の配送車を活用し、自社物流機能の構築につなげる狙い。小僧寿しは持ち帰りずし「小僧寿し」を中心に16ブランド・約570店舗を展開するが、事業エリアの広域化に伴い、物流の外部委託コストが膨らんでいる。取得価額は1000円。取得予定日は2023年5月1日。
三ッ星は、伸線受託加工の河南伸銅所(大阪府松原市。売上高3億8600万円、営業利益△5600万円、純資産400万円)の株式53.3%を取得し、21日付で子会社化した。河南伸銅所は1952年設立で、三ッ星の電線事業で約6割の細線加工を依頼する長年の取引先。業務運営の一体化により、生産体制の効率化や原価低減につなげる。取得価額は非公表。
日本テレビホールディングスは、ファッションEC(電子商取引)サイト大手のla belle vie(ラベルヴィー、東京都港区。売上高157億円、営業利益2億8200万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。物販事業の強化に向けて、テレビ通販にとどまらず、デジタル化(EC化)対応を加速する狙い。ラベルヴィーは2009年設立で、時間限定で特定ブランドのセールを行うフラッシュセールのオンラインサイト「GLADD」「GILT」を運営している。取得価額は非公表。取得予定日は2023年5月19日。