モルガン・スタンレー、全日空直系の13ホテルを買収

モルガン・スタンレーが全日空直系の13ホテルを買収した。全日空は本業での航空運送業へ経営資源を集中させるため、ホテル事業の売却。まず2006年10月にインターコンチネンタルホテルズグループとの提携して、翌月に「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社」を設立。翌2007年4月にANAインターコンチネンタルホテル東京や広島全日空ホテル（現・ANAクラウンプラザホテル広島）など直系13ホテルの不動産物件と運営企業をモルガン・スタンレーへ総額2813億円で売却し、B787などの新機材投入の設備投資に充てた。当時、日本国内の不動産売買額としては過去最大規模で、1500億円程度の簿価を差し引いた売却益は約1300億円に上った。ホテルを買収したモルガン・スタンレーは2015年7月に、最後まで残った金沢、富山、広島、福岡の「ANAクラウンプラザホテル」を星野リゾートに売却して譲渡を完了した。