夏の甲子園大会が連日熱戦に沸いているが、ビジネスの分野でもM&A市場がひときわ活況を呈している。47都道府県の勢力図に何か変化はあるのか。「M&A版甲子園」と題し、2023年のここまでの戦いを点検する。
2023年序盤のM&A戦線で山梨県が気を吐いている。第1四半期(1~3月)に、山梨県の企業がかかわるM&Aは4件(適時開示ベース)と前年の年間件数と並んだ。全国47都道府県のうち、第1四半期を終えた時点で、前年件数に肩を並べたのはほかに2件の鳥取県だけ。一方、ゼロ件も今のところ12県ある。