M&Aによって企業のよい面を保ち伸ばすことができるか、悪い面は改善できるか。それがM&Aの重要な課題だ。ところが、その課題が当事者、経営トップと社内間、株主間の信義に関わり、その信義が崩れたときは? 克服するには「熟図」の思想が重要になる。
『言志録』『言志後録』『言志晩録』『言志耋録』、全部で1133条もの言葉が綴られている『言志四録』。幕末の志士、現代の企業家にも大きな影響を与えた佐藤一斎による書だ。この『言志四録』から、現代に生きる言葉を紹介する。今回は「錯慮」。