昔からよく知っている相手と行う小さな企業同士のM&Aの実例を7件紹介するとともに、M&Aの売買金額の決め方や、スケジュールの決め方、M&A成立後の経営の統合作業(PMI)などについて、具体的な事例を示しアドバイスしている。
「ただ廃業することは、無責任。最後まで、責任を持って廃業しませんか」。著者は中小企業の経営者に、こう呼びかける。その責任ある廃業とはM&Aだという。
M&AアドバイザーやM&Aの実務に携わる社員らを対象に、中小企業M&Aのデューデリジェンスについてまとめたのが本書。M&Aに必要な一般的な知識だけでなく、随所にノウハウが盛り込まれており、実務に携わる人たちの手引書となる。
4年前に企画会社を起業した元中堅広告代理店のデザイナー・河西神凪と、共同経営者の松村彩芽の2人の女性が、老舗の和菓子店の事業を譲り受ける過程をマンガで紹介したのが本書。
近年のM&Aは、中小企業、とりわけ小規模事業者による「スモールM&A」と呼ばれるものが多くなっています。その最大の理由は、中小企業経営者の高齢化とそれに伴う後継者難、そしてM&Aに対する中小企業経営者の意識変化などによります。