目黒雅叙園は石川出身の大富豪・細川力蔵が東京芝浦の自宅を改築した純日本式料亭「芝浦雅叙園」に始まる。庶民や家族連れが気軽に入れる料亭として目黒に移し、来店客に目でも楽しんでもらいたいと、壁画や天井画、彫刻など館内の装飾を施し、豪華絢爛なミュージアム・ホテルとなった。
昭和の終盤から平成の前半、アクセルを目いっぱいに踏み込み、フルスロットルで駆け抜けた在日韓国人実業家がいた。「闇社会の帝王」「バブルの怪人」といった枕言葉を伴って語られることも多いその人物とは許永中氏。自らの半生を初めてつづった衝撃の一冊。
さまざまな専門家たちが独自の切り口でおすすめ本を紹介する「honto」の「ブックツリー」。今回はhonto書店員、高橋さんが銀行が舞台のノンフィクションを選んでくれました。イトマン事件や財閥系銀行など、本を通してその裏側を覗いてみましょう!