【短期集中連載】人事で制する日本のM&A/マーサージャパン 島田圭子氏インタビュー(第3回:完)
日本企業が外国企業を買収するアウトバウンドの大型M&Aは活発になっている。だが、PMIがうまくいかず、思うようなリターンを上げられないケースも多い。マーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門 プリンシパルで、この4月1日に部門代表に就任した島田圭子氏が語るM&Aを成功に導く人事施策のカギを短期集中連載する。 最終回は、後継育成計画について伺った。
マーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門代表 プリンシパル
国内外の企業に対する、M&Aに関わる人事デューデリジェンスおよび組織・人事面での統合支援を中心としたコ ンサルティングをリード。2002年より企業再生案件、ファンドの投資案件、日系企業同士の大型合併案件に伴う組織・人事統合の支援多数。2004年以降 は主に日本企業のクロスボーダーM&Aに伴うプレディールからポストディールまでの一貫した支援をリード。支援した業界は、IT・通信、半導体、 重機械工業、化学、製薬、電機・精密機械、食品、物流・運送、金融等と多岐にわたる。企業規模も数名のベンチャーから数万人規模の上場企業まであらゆる組 織の支援実績を有する。タレントコンサルティングでの3年間のコンサルティング経験及び日本企業の海外現法の人材マネジメントサポートの豊富な経験も有す る。直近では、外国企業による日本企業投資・JV設立・買収支援及びPMI支援案件も複数リードしている。
著書に『A&R 優秀人材の囲い込み戦略』東洋経済新報社(共著)、『人事デューデリジェンスの実務』中央経済社(共著)、『M&Aを成功させる組織・人事マネジ メント』(日本経済新聞社、共著)、『合併・買収の統合実務ハンドブック』(中央経済社、共著)がある。
日系企業人事部を経て現職。青山学院大学国際政治経済学部卒、 シカゴ大学経営学修士(MBA)修了。