パーカーコーポレーションは、日東電工が手がける自動車部品に関するNVH事業の一部(鋼板用補強材の製造・販売)を取得することを決めた。自動車部品の製造拠点を北米に持ち、グローバル供給体制を整える。具体的には、日東電工が対象企業を再編・集約して設立する新会社の全持ち分を取得し、子会社化するもので、新会社は日東電工グループの米国、メキシコ、中国にある3生産拠点を傘下に置く。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月3日。
駅探は、インターネット広告代理事業のプラウドエンジン(東京都新宿区。売上高1億9700万円、営業利益23万2000円、純資産△5180万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。広告配信プラットフォーム事業の基盤強化などが狙い。取得価額は2億2600万円。取得予定日は2022年11月30日。
鉱研工業は、ボーリング用の掘削ビット(刃先)やコアバーレル(保持具)などを製造・販売するクリステンセン・マイカイ(東京都品川区。売上高19億2000万円、営業利益9000万円、純資産6億5800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。両社の得意分野を生かし、事業拡大につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月30日。
ココペリは、中小企業向けの補助金活用コンサルティングを手がける市岡経営支援事務所(名古屋市。売上高2億5900万円、経常利益8300万円、純資産1億1000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。自社が運営する中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」との親和性が高く、業容拡大につながると判断した。市岡経営支援事務所は2016年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月30日。
イードは、車両衝突実験関連事業を手がけるエフ・アイ・ティー・パシフィック(FITP、東京都台東区。売上高6億8600万円、営業利益5800万円、純資産3億6700万円)の株式70.7%を取得し、子会社化することを決めた。自動運転、電動化などに代表される新たなモビリティー環境にフィットした安心・安全・快適を自らテストし評価する「ラボ(実験室)」としての情報発信が可能になるという。FITPは茨城県つくば市に各種の車両衝突実験を行う「つくばテクニカルセンター」を運営している。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
太平洋セメントは、デンカからセメント販売事業を2023年3月31日付で取得することを決めた。これに伴い、デンカは「デンカセメント」のブランド名によるセメント販売を終了し、2025年上期をめどにセメント製造事業と石灰石の自社採掘からも撤退する。両社は新潟県糸魚川市にそれぞれセメント工場を持つほか、2018年からは隣接する黒姫山の石灰石鉱山の共同開発計画に共同で取り組んできた。
インヴァストはGMOフィナンシャルホールディングス傘下で法人向けFX(外国証拠金取引)サービスを手がける英国GMO-Z.com Trade UK Limited(ロンドン。売上高6200万円、営業利益△1億6400万円、純資産1億6800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。インヴァストはオーストラリアの金融子会社Invast Financial Services Pty Ltd.(シドニー)でFXを中心にデリバティブ(金融派生商品)取引サービスを約10年にわたって提供しており、こうした実績を踏まえ、GMO-Z.com Tradeの早期黒字化が実現できると判断した。
トヨタ紡織はアイシン傘下のシロキ工業(愛知県豊川市)からインドネシアとインドにあるシート骨格機構部品の生産子会社2社を2023年度中をめどに取得することを決めた。トヨタグループでは2015年からトヨタ自動車向けのシート骨格機構部品の開発・生産機能をトヨタ紡織に順次移管を進めており、その一環。取得価額は未確定。
歯愛メディカルは、歯科技工業のナイキ歯研(大阪府枚方市。売上高1億7900万円、営業利益900万円、純資産2300万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。歯科技工分野での商材、サービスの共同開発を進め、歯科診療用品事業の拡大につなげる。ナイキ歯研は1983年に設立で、入れ歯・義歯分野に強みを持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
SYSホールディングスは、ソフトウエア開発のアシック(大阪市。売上高1億8500万円、営業利益1510万円、純資産5550万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。DX(デジタルトランスフォーメーション)市場の拡大が見込まれる中、IT技術者の獲得につなげる狙い。アシックは1984年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
カーリットホールディングスは、合成樹脂原料の販売子会社である三協実業(東京都中央区)を、化成品・食品原料販売のシンライ化成(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。ロシアのウクライナ侵攻などに伴う内外経済環境の悪化で、グループ内における相乗効果や今後の成長が期待しにくい状況になったという。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年10月28日。
日本創発グループは、屋外広告・交通広告を主力とする大光宣伝(奈良県生駒市。売上高7億3100万円、営業利益8000万円、純資産8億4000万円)とその親会社で資産管理会社のアム(同。売上高1000万円、営業利益300万円、純資産2500万円)の全株式を取得し、26日付で子会社化した。多様化するクリエーティブ需要に対する商材の付加価値向上や、西日本地区における事業展開につなげる狙い。大光宣伝は1939年創業。取得価額は計6億5600万円。
カヤックは、eスポーツ大会開催支援ツール「e‐players」を東南アジア向けに展開するPapillon(名古屋市。売上高0千円、営業利益△997万円、純資産692万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。両社のeスポーツに関する実績・ノウハウを組み合わせ、世界水準のトーナメントプラットフォームづくりを目指す。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
SYSホールディングスは、ソフトウエア開発のアイガ(名古屋市。売上高8億6500万円、営業利益△1610万円、純資産1150万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。DX(デジタルトランスフォーメーション)市場の拡大が見込まれる中、IT技術者の確保などにつなげる。アイガは1999年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
リログループは、賃貸マンションの賃貸管理業を手がけるステージプランナー(東京都渋谷区。売上高74億2000万円、営業利益2億6600万円、純資産16億2000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。リログループは全国規模で賃貸管理会社のグループ化を進めており、その数は40社を超える。ステージプランナーは1998年設立で、一都三県を中心に賃貸管理戸数は約7000戸。取得価額は非公表。取得予定日は2022年11月1日。
クリーク・アンド・リバー社は、ITコンサルティングやWebアプリケーション開発を手がける子会社のGrune(福島県南相馬市。売上高1億2400万円、営業利益△5万3000円、純資産5670万円)の全株式75%を、Grune創業者の山下敏義代表取締役ら2氏に譲渡することを決めた。2020年7月にGruneを傘下に収め、建築・Web事業を中心として相乗効果を期待していたが、十分な効果を引き出せずにいた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年10月28日。
OCHIホールディングスは、地場建設会社の芳賀屋建設(宇都宮市。売上高16億7000万円、営業利益5900万円、純資産11億6000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。関東地区でのエンジニアリング事業の拡大につなげる。芳賀屋建設は1931年に芳賀屋材木店として創業し、現在は建築・土木工事を主力としている。取得価額は非公表。取得予定日は2022年10月28日。
SUMCOは、三菱マテリアルから半導体用多結晶シリコン事業を取得することを決めた。三菱マテリアルが今後設立する新会社「高純度シリコン」(三重県四日市市)に関連する事業を集約したうえで、SUMCOが新会社の全株式を取得する。シリコンウエハーの原料となる多結晶シリコンについては三菱マテリアルから供給を受けてきたが、これを自社で製造することで最終製品までの一貫体制を推し進める。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月31日。
キャリアインデックスは、シェアオフィス・コワーキングスペース(共同作業場)のマッチングサイト「JUST FIT OFFICE」を提供するユースラッシュ(東京都渋谷区。売上高2億3300万円、営業利益1億900万円、純資産1億1400万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。転職サイト、アルバイト・派遣サイト、不動産賃貸サイトに続く新たな事業領域への展開を進める。取得価額は6億9900万円。取得予定日は2022年11月1日。
日本特殊陶業は、機械工具製造の全額出資子会社NTKカッティングツールズ(愛知県小牧市。売上高72億2000万円、営業利益4億8500万円、純資産20億円)について、株式51%をオランダの機械工具大手IMC International Metalworking Companies B.V(IMC)に譲渡し、合弁運営に移行することを決めた。日本特殊陶業の出資比率は49%となる。株式譲渡に先立ち、日本特殊陶業はグループ内の機械工具事業を会社分割してNTKカッティングツールズに集約する。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年4月3日。
ジャパンディスプレイは、液晶モジュール製造の中国子会社Suzhou JDI Electronics Inc.(SE、江蘇省。売上高609億円、営業利益16億9000万円、純資産388億円)の全株式を、現地Suzhou Dongshan Precision Manufacturing Co., Ltd.(DSBJ、江蘇省)に譲渡することを決めた。資産内容の適正化やコスト競争力の強化、サプライチェーン(供給網)の多様化などが狙いとしている。SEは1996年に設立。譲渡価額は205億円。譲渡完了は関係当局の許認可を前提に2023年1~3月を見込む。
東部ネットワークは、工業用ガス輸送の魚津運輸(富山県魚津市。売上高6億5100万円、営業利益6600万円、純資産2億6800万円)の株式75.8%を取得し、28日付で子会社化した。工業用ガスの需要増に伴う輸送増を取り込み、業容拡大につなげる。将来的に水素輸送の増強も視野に入れている。取得価額は非公表。
パイロットコーポレーションは、手帳、ノート類など文具の製造・販売を手がけるマークスグループ・ホールディングス(東京都世田谷区。売上高30億1000万円、営業利益1億2900万円、純資産10億円3000万円)の株式69.7%を取得し、子会社化することを決めた。筆記具を中心とした商品群にデザイン・新規性に優れたマークスグループの商品を加え、非筆記具事業の拡大につなげる。取得価額は非公表。取得予定は2023年1月上旬。