トーカイは、もみの木(愛知県豊川市)の福祉用具貸与・販売事業と住宅改修事業を会社分割により取得することを決めた。中部地区での顧客基盤の拡大とシェア向上につなげる。当該事業の直近売上高は2億7200万円。取得価額は1億5000万円。取得予定日は2022年8月1日。
ALSOKは、関西電力傘下で有料老人ホーム運営など介護事業を手がける、かんでんジョイライフ(大阪市。売上高47億8000万円、営業利益3700万円、純資産2億5500万円)、かんでんライフサポート(大阪府枚方市。売上高22億8000万円、営業利益△8600万円、純資産3億1900万円)の2社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。警備事業の周辺分野として育成中の介護事業を強化するのが狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2022年6月22日。
アイケイは子会社を通じて、ベビー用品製造・販売のコンビ(東京都台東区)から化粧品事業を取得することを決めた。TVショッピングなどダイレクトマーケティング事業の拡大につなげる狙い。コンビが取り扱う化粧品はツバメの巣由来の美容成分「コロカリア」を原料とし、有望商品と判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2022年6月30日。
積水ハウスは9日、米国事業統括会社を通じて、米の戸建住宅会社Chesmar Homes, LLCを買収すると発表した。Chesmarは、全米最大の住宅市場であるテキサス州で事業を展開し、2021年度引渡戸数は2082戸。併せてChesmarの金融サービス事業も取得する。買収金額は約5億1400万ドル(約687億円)。積水ハウスは現在、ユタ、カリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、オレゴン、ワシントンの各州で戸建住宅事業を手がけているが、営業エリアをテキサス州に拡大する。
フェローテックホールディングスは10日、大泉製作所に対して子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。第三者割当増資引き受けと合わせて、株式51%の取得を目指す。取得金額は総額27億6417万円(第三者割当増資引き受け8億円、TOB分が19億6417万円)。大泉製作所の東証グロース市場への上場は維持される。フェローテックは2021年3月に資本業務提携に基づき、大泉製作所に28.76%を出資している。大泉製作所はTOBに賛同している。
ラクスルは、物流プラットフォーム「ハコベル」事業をセイノーホールディングスに譲渡することを決めた。当該事業を会社分割して新設会社「ハコベル」(東京都品川区)に承継したうえで、セイノーHDに対する新設会社の一部株式譲渡と第三者割当増資を行う。一連の取引により、ハコベルの持ち株比率は過半を下回る49.9%となり、セイノーHDが経営の主導権を握る形。譲渡価額は非公表。株式譲渡、第三者割当実行日は2022年8月8日。
アジアゲートホールディングスは傘下企業を通じて、健康食品輸入・販売のフェアリーフォレスト(東京都港区。売上高8億500万円、営業利益500万円、純資産779万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。越境EC(電子商取引)を含めて内外におけるEC事業を加速する狙い。フェアリーフォレストはこれまでサプリメント、健康食品の代理店という関係にあったが、子会社化することで一気通貫の供給体制を整える。取得価額は非公表。取得予定は2022年6月下旬。
日新製糖と伊藤忠商事傘下の伊藤忠製糖(愛知県碧南市。売上高309億円、営業利益17億6000万円、純資産159億円)は10日、2023年1月1日に経営統合することで合意したと発表した。人口減や甘味需要の多様化、砂糖代替品の台頭といった国内市場の変化に加え、TPP(環太平洋連携協定)などによる国際的な競争が激化する中、事業基盤を一層強化する。売上高規模は単純合計で約760億円となり、業界最大手のDM三井製糖ホールディングスを追撃する。